第21回『ブログDEロードショー』です。今回の作品は皆で選んだ第2回リクエスト企画作品!ということで、普段あまり見ないような作品を初めて鑑賞することになりました。この、スプーン持ってる写真、当時気になっていましたが、クリームブリュレをプチッといくシーンは印象的ですね。
劇中非常にあま~いシーンで食べたくなりました。映画の影響力で流行ったのも分かる気がします。
これ、スプーン持ってる写真なので、最初はてっきりスプーン曲げが趣味な怪しい女の子の映画とばかり思い込んでいました。まぁ、アメリさん、怪しいことは怪しいです。
育った環境により孤独なまでに空想の世界で生きる彼女。悪人ではないようですがストーカーまがいの行動に走ったり、なかなかの不思議ちゃんで、でもどことなく共感してしまうシーンもありで、憎めないかわいらしさがある。
監督は『エイリアン4』、『ロング・エンゲージメント』のジャン=ピエール・ジュネ。同じくオドレイ・トトゥ主演の後者は好きな映画で重かった印象がありますが、このアメリは独特の世界観があり、オドレイ・トトゥが別人に見えました。
真面目に見ていると途中眠たくなりますが、妄想系コメディとして可笑しくて、パリの街並が世界名作劇場やジブリアニメなんかを想起させるところもあり、美術が綺麗です。
この映画で一番共感ポイントが高いのは「好きな異性に告白できないもどかしさ」といったエピソードで、後半なかなかに切ないシーンがあったのは映画の流れとして意外でした。何故にこの男なのかは謎ですが。
自分の空想の世界で生きているのでその世界が壊れてしまうのをためらい、一歩先に進めない。そんな時、気になる男性が現れなんとかしてお近づきになりたいが近づく間際のところで止まってしまう。
何もしないでいるともう、相手の姿はなく、とめどもなく孤独感に襲われ、涙を・・「切ない」。
こういう、普遍的な恋愛エピソードがあるのですが、一筋縄ではいかないのがこのアメリで、特にあの八百屋のおっさんに一撃食らわしたシーン(電気でバチッ、ブー!!)がハイライトで笑ってしまいました。
基本、変人ばかり出てくるのでやはり真面目に考えて見てしまうとつらい映画です。しかしながら、共感できるシーンが随所で発見できるのも面白い作品だと思いました。
アメリが働いていたあのお店も、ありそうな感じで印象に残っています。

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