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2011年1月11日 (火)

映画『アンストッパブル』

Unstoppable2予告編で暴走列車の姿を見てとっさに『暴走機関車』(85)『カサンドラ・クロス』(76)を思い出しました。もしかしてリメイク?とか思えるほどの最近では珍しい直球作。しかし、鑑賞後は映画らしい映画を久しぶりに観たなと、大変満足でした。

トニー・スコット監督とデンゼル・ワシントン主演という黄金コンビの作品であり、これまで同様安心して観れる映画になっていることは間違いないですが、これだけストレートな人間味溢れる作品はもしかして『クリムゾン・タイド』(95)以来ではないかと。

実際に起きた事件を題材にしているらしく、ウィキを見ると「2001年5月にオハイオ州で発生した貨物列車暴走事故をもとに制作された」とあります。Weblio 辞書 の『CSX8888号暴走事故』を後で見ると、事実を基にうまく映画化したんだなと感心。

大多数の被害者が出た鉄道事故は他にもあるのですが、映画としては主人公達が被害を最小限に食い止めたときのカタルシス〉がほしいわけで、ほぼフィクションじゃないかと思って観ていたのですが、誇張表現はあるにしても確かに、「こんな事故あるんだな」と思った。

これ、もし食い止められなかったらもう、とんでもない事になっていたでしょう。町を壊滅させるほどの危険な積荷を載せた列車が無人で暴走。

テキトーに仕事をしていたひとりの労働者の動きが大惨事につながる。こういう、野暮ったい人間関係の、労働者階級たる仕事ぶりはなんとなく身近に感じられる題材になっています。

デンゼル扮する勤続28年のベテラン機関士は早期解雇を通達され、安い給料の若手を使うという会社のやりくりとかも滑稽に思えたり。

そんな人間ドラマを踏まえた上で、暴走列車をいかにして止めるかというミッションに至るまで、まったく画面から目が離せない展開になっているのはなんとも頼もしいもの。

直球作であるが故に おそらく、こういう事があって→このあたりでこうなり→最後はこんな感じで終わる、という予測は最初からつくのですが、それを一気に見せる監督・脚本・映像表現の素晴らしさは特筆すべきものだと思います。時速100km超の暴走列車にあの機関車が何故追いつくのかと不思議でしたが、そんなことはどうでもよくなる(?)説得力があるスピーディな映像でした。

Photo_3デンゼル・ワシントンのあの鋭い目付きは必ず何かを成し遂げるかの威厳と風格があります。コンビを組むことになった新米車掌役のクリス・パインもなかなかの好演です。ところどころやっぱり『暴走機関車』を思い出すシーンもあり、ラストのデンゼルのポーズを見るとオマージュさえ感じました。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

列車モノは意外と好きなので、これは楽しめそうです。パニック・アクション映画では一般人が活躍するものが多いですけど、今までは映画だから・・・と思ってました。実際に勇敢な方がいるもんですね~。

ところで、今月も「ブログDEロードショー」を開催いたします。
作品は「アイ・アム・サム」 (2001年アメリカ、ジェシー・ネルソン監督)。選んで下さったのは「JUKEBOX」のワールダーさんです。

お選びになられた理由は
1.新年早々からあまり重い内容や暗殺シーンなどは観たくないので、感動する作品にしたいと思ったから。
2.親子の愛や絆を通じて、皆さんと一緒に癒されたいと思ったから。
・・・とのことです。

観賞日は1月21~23日(日)。都合が悪い場合は、後日でも結構です。
よろしかったら、今月もぜひ皆で一緒に映画を楽しみましょうね♪

あと、この企画で皆で一緒に見る作品のリクエストを募っています。
どうかお気楽に、リクエストしてくださいね~!
詳しくはこちらへ→http://anoken.blog18.fc2.com/blog-entry-588.html

投稿: 宵乃 | 2011年1月14日 (金) 10時38分

>宵乃さん
実話に基づいた作品ですが、映画的に盛り上げてよく作られていました。

「ブログDEロードショー」、今回も楽しみに参加させていただきます。リクエスト企画の作品もチョイスした上で後日ご連絡致しますのでよろしくです♪

投稿: たまさん(主) | 2011年1月14日 (金) 19時57分

たまさん、こんばんは!

「クリムゾン・タイド」もおもしろかったですよね。
この黄金コンビは安心してみてられます。
書いてらっしゃるように事実を基に作っていて結末もわかっているのに、最後までハラハラさせてくれるのはさすがです。
大曲のシーンは力が入りました。
トニー・スコットは直球勝負の作品が合いますねー。

投稿: はらやん | 2011年1月15日 (土) 21時51分

こんにちは、たまさん☆
ご挨拶が遅くなりましたが、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

この映画、宣伝の迫力がスゴイですね!
いつか見てみたいと思います。
「カサンドラ・クロス」はリアル映画館×2回見ています。高1でした。
列車というより、病原菌の事が怖くて怖くて、
その後の病原菌ばらまくような映画の元祖と思っていましたが、
よく考えると、まず「列車」の映画でしたね!!!

ところで、非公開でお話ししたい事があるのですが、こちらのブログは非公開コメントができない様子で・・・。
もし宜しかったら、フリーメールでこちらにご連絡頂けないでしょうか?
お待ちしています。宜しくお願いします☆

nijiironosaiun-mitane@mail.goo.ne.jp

投稿: miri | 2011年1月16日 (日) 10時13分

こんばんは!
日本じゃ考えられない事故ですよね。
大惨事になるところが、よく食い止められました。

>ところどころやっぱり『暴走機関車』を思い出すシーンもあり、ラストのデンゼルのポーズを見るとオマージュさえ感じました。

『暴走機関車』は昔TVでみた気がするのですが、覚えてなくて
この機会にみてみたいです。

投稿: アイマック | 2011年1月17日 (月) 00時05分

>はらやんさん、
あのカーブのシーン、
落ちることはないんだろうと分かっていても
見せ方が凄いですから、迫力ありましたね。
やっぱり、落ちるんじゃないかという(苦笑)
ストレートな作品でよかったです。

投稿: たまさん(主) | 2011年1月17日 (月) 12時03分

>miriさん、
「カサンドラ・クロス」を映画館でとは、
結構な迫力の作品ではなかったでしょうか。

友達に薦められてまだ最近観た作品なのですが、
列車と劇物搭載というところで思い出しました。
病原菌ばらまくような映画の元祖というのは
ほんとにそうですね。
メールの件は承知いたしました。
今後もよろしくお願い致します。

投稿: たまさん(主) | 2011年1月17日 (月) 12時12分

>アイマックさん、
あのまま突っ走ってたら、それこそ大惨事でしたね。
あんな危険物載せた列車が無人で暴走するなんて
考えられない・・・

>『暴走機関車』は昔TVでみた気がするのですが

これはウチも同じニュアンスでしたが、
親と見ていたので断片的にですがひとつひとつのシーンをよく覚えています。2回は観たような・・
これが、『アンストッパブル』でよみがえりました。

久しぶりにまた観ようかと思います。
今観ると、結構違う印象になるかもしれません。

アイマックさんもぜひ観てみてください!

投稿: たまさん(主) | 2011年1月17日 (月) 12時34分

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