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2010年11月 7日 (日)

映画『遠い空の向こうに OCTOBER SKY』

October_2第14回「ブログDEロードショー」です。今回の作品を選ばれたのは「ピエロと魔女」のたそがれピエロさん。ジョー・ジョンストン監督の99年作で、のちにNASAのエンジニアとして活躍したホーマー・ヒッカムの自伝を基に描かれている。

“泣ける映画”のコーナーでよく見かけるタイトルのDVDだったのですが、今回初めての鑑賞になります。ホントに泣ける作品ですね。

夢を叶えようと奮闘する若かりし頃の青春ストーリーになりますが、舞台が閉鎖的な炭坑の町ということもあり、苦難が続く日々。それでも自分のやりたいことを成し遂げようとする主人公の姿に感動。また、家族や友人達など、脇役陣の演出も素晴らしいです。

少年ホーマー・ヒッカムは1957年10月にソ連で打ち上げられた人類初の人工衛星スプートニクを夜空の向こうで実際に目撃してから、自らの手でロケットを打ち上げたいと思い立ち、級友3人と共にロケット作りに着手する。

高校を卒業すれば皆、炭鉱で働くことが当たり前となっている町において、大学へ行くのはスポーツで奨学金を得た一部の者のみ。しかも、主人公ホーマー(ジェイク・ギレンホール)父親ジョン(クリス・クーパー)は炭鉱の監督・責任者であり、ロケット作りという彼らのやっていることが理解できずにいる。

こういった父子の対立関係は普遍的なテーマであると思うので時代背景が違えども誰もが共感できるようなつくりになっていると思う。

自分が目指すべき場所と大きく異なる田舎が舞台で、親は分からず屋、新しいものに取り組めば批判の対象にされる。この映画のようなしっかりした親ではないですが、自身の育った環境・状況と非常にリンクしてくるので主人公の気持ちがよく分かります。

ただ、やってることが危険ではあるんです。最初、ロケットを飛ばす時に失敗して、人がいるとんでもないところに着地する。これ、人に当たってたら洒落になりませんから、本当に危なかったですね。火災の原因にもされたり。

しかし、支えになってくれる人物はいるもので、この映画で言えば高校の物理教師のミス・ライリー(ローラ・ダーン)。校長の反発を受けながらも「科学コンテストに出品して優勝すれば、大学への奨学金が出る」と彼らを励ます。

ひとり秀才はいるものの、ホーマー含め他の3人はまるで物理の知識もなくロケット作りに取り組んでいくので面白い。勉強とか、いろいろと嫌なこともあるだろうけれど、学ぶということは興味・好奇心があって自ら「学ぶ」のであり、その為には苦手な分野さえ克服していくもの。

ロケットをつくるお金がないなら別の方法で。失敗を繰り返しながらもやがて協力者も現れ、新聞に取り上げられるほど少年4人『ロケット・ボーイズ』は有名になっていく。あの、“鉄道のシーン”は結構ハラハラもので印象的だった。『スタンド・バイ・ミー』をふと思い出しました。

アップ・ダウンが目立つ作品であり、コンテストの場面で展開がやや早く感じましたが、ラストで全てをうまくまとめているなと感じました。

October2クリス・クーパーは流石の演技で、責任感のある父親像をうまく演じられていると思います。最後のシーン、親と子の距離感の演出が抜群で、セリフがまた泣かせます。炭鉱夫として地下へ降りる父、空へ向かう子・・・単なる情緒的に弱い人間関係で終わらないところがよい。

エンディング、及びメイキングで実際のホーマー・ヒッカムが見れて感動一入です。

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↓原作本

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時間とって読んでみよう。

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コメント

こんにちは、たまさん☆

早速のご鑑賞と記事を有難うございました☆

>最後のシーン、親と子の距離感の演出が抜群で、セリフがまた泣かせます。
>炭鉱夫として地下へ降りる父、空へ向かう子・・・
>単なる情緒的に弱い人間関係で終わらないところがよい。

このあたり、仰る通り「抜群」でしたね!
私はもう涙線崩壊で困りました。

父親と息子・・・普遍的で色々な映画で取り上げられるテーマですネ!
私は母親目線で見てしまいました。

では、いつもの記録にリンクさせて頂きますネ~♪

投稿: miri | 2010年11月 7日 (日) 11時11分

「アマデウス」の時と同じく普遍的なテーマがあり、永く人々に愛されるだろうなぁと思える作品でした。こんないい作品を今まで知らなかったのが嘘みたいです。

>学ぶということは興味・好奇心があって自ら「学ぶ」のであり、その為には苦手な分野さえ克服していくもの。

困難も多かったけれど、学生のうちに自分の進みたい道を見つけられた彼らは幸運でしたよね。漫然と過ごしてきた私は彼らに頭が上がりません!

投稿: 宵乃 | 2010年11月 7日 (日) 12時37分

はじめまして。
今回作品を選ばせてもらった、たそがれピエロです。

仰るとおりコンテストの場面は確かにもっと丁寧に描いてもいいかなと思いますが、ラストシーンがすべて持っていってますよね。
エンディングやメイキングでの実際の映像も良かったですね~。
本当にこんな事があったんだなと実感が出て希望が湧いてきました。

原作本も面白かったので時間があったら是非読んでみて下さいね!

投稿: たそがれピエロ | 2010年11月 7日 (日) 17時28分

>miri さん、
さっそくのご来訪ありがとうございました。
コンテストのところからラストシーンへ・・
あれはやばかったですね、涙腺にきますよ。

母親もなかなかちゃんとした方で、
絵描いてるシーンとかも好きでした。

投稿: たまさん(主) | 2010年11月 9日 (火) 00時38分

>宵乃さん、
「アマデウス」とカブリますよね、このテーマは。
こんな映画を知らなかったなんて、同感です。

僕もあの頃なんてノンベンダラリ~ンとしてましたから、
いい人生やな~素敵やな~なんて、思いました。

投稿: たまさん(主) | 2010年11月 9日 (火) 00時45分

> たそがれピエロさん、はじめまして!
ご来訪ありがとうございます。
素晴らしい作品を鑑賞できて大変喜んでおります。
実話だからこその感動がありますよね。
ちゃんと本人様の姿も拝見でき、希望が湧く映画でした。本も読んでみます。

投稿: たまさん(主) | 2010年11月 9日 (火) 00時50分

おはようございます☆

ちょっとご無沙汰しています。
寒くなりましたが、お元気にお過ごしでしょうか?
ブログは度々覗かせて頂いていますが、
映画等、見ていないものなので、読ませてもらうだけで、失礼いたしました。

今朝は「ブログ DE ロードショー」 のご案内に参りました。

作品名:『ベルリン・天使の詩』 
(1987年・西ドイツ/フランス製作作品  監督はヴィム・ヴェンダース)です。

今月の、この作品を選んでくださったのは、 「シネマ・イラストレイテッド 」 の mardigrasさんです。
(mardigrasさんは、この企画に第1回目から参加して下さっています☆)

選んで下さった理由は

1・長年観たいと思っていながらなんとなく手が伸びなかったので、この機会にぜひ皆さんとご一緒に鑑賞したいから。
2・これまでこの企画では、イギリス以外のヨーロッパ映画がなかったので、ちょっと目先を変えてと思ったから。

 ・・・との事です。

鑑賞日は12月17日(金)~19日(日)の三日間です。
(お忙しくてご都合の悪い場合は後日でも結構ですよ~!)
(この日程より早めには見ないでね☆)

是非、皆さんと、一緒の時期に、同じ映画を見て、ワイワイ言い合いたいと思います。
(感想・レビューは強制ではありません)

この作品DVDは、ある程度大きなレンタル屋さんには、多分、あると思います。
ご一緒に楽しみましょう~♪

投稿: miri | 2010年12月10日 (金) 07時31分

miriさん、ご無沙汰です。
ご連絡ありがとうございました。
UPしていない記事はたくさんありますが、
映画は家で結構見続けています。もっと1日の時間がほしい!という感じです。

今回も楽しみに拝見させていただきます。
感想はまた後日UPいたします。

投稿: たまさん(主) | 2010年12月10日 (金) 23時02分

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