映画『ベスト・キッド THE KARATE KID』
リメイク版公開に合わせて久しぶりに観たオリジナル版の『ベスト・キッド』(84)。よく覚えているのはワックスがけとあのラストのひと蹴りのシーンですが、案外忘れていたシーンもたくさんあります。主題歌がサバイバーで、これも話題だった。
ダニエルさんとミヤギの師弟愛がなんとも感動的でよろしいです。余談ですが、ミヤギ役のノリユキ・パット・モリタはマリックさんに似てるな~と、改めて思いました。
貴重な当時を振り返る特典映像も見れて感慨深いです。モリタ氏は05年に老衰により亡くなられておられますが、おそらくその直前頃(?)の出演映像がDVDコレクターズ・エディションで見れます。ダニエル役のラルフ・マッチオも最後にダニエルと闘うことになるジョニー役のウィリアム・ザブカもコメント出演しています。
皆年を取っているのですが、ウィリアムは特に変わっていてパッと見、気が付きませんでした。コブラ会のボス役のマーティン・コーヴも出ておられます。「情けは無用」と弟子たちに説く非情な悪役顔でインパクトがあるんですね。
いじめにあっているダニエルさんをカラテの達人である管理人ミヤギが助けるシーン、箸でハエを捕まえようとするシーン、ダニエルさん修行時にワックスがけおよびペンキ塗りをするシーン、ミヤギが妻子の記念日に酒浸りになるシーンと、リメイク版とリンクする数々の名シーンが蘇りました。
ヒロインには後に『カクテル』や『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2』にも出演したエリザベス・シューが出ています。金持ちのお嬢様的美人の役ですが、彼女の存在が普遍的な青春ストーリーとして作品に華を持たせています。
やっぱり、80年代前半の映画にして着てる服装などは古臭い感じがしますが、こういうところが結構ツボでして、ノリの良いBGMとともに楽しんで観れます。
脚本家が空手経験者ということもあってストーリー構成や空手の心得、防御の姿勢などはリアリティが感じられます。アメリカ映画でよく見られるヘンテコな日本人像も出てきません。
「バランスは空手だけではなく、人生全て。」ミヤギさんの哲学は説得力あります。何度観ても面白い映画です。パート2はヘンテコな日本人描写が やや目立って苦しい作品になっていた記憶がありますが、『1』『3』『4』は面白かった。空手を世界中に広め、大ヒットした本作はまさに80年代を代表する傑作だと思います。ラストはいわずと知れた名シーンとなった。
![]() |
![]() |
ベスト・キッド コレクターズ・エディション [DVD] 販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 12年ぶりの真実(2024.07.22)
- 映画『ガタカ』(2012.02.20)
- ご無沙汰です(2011.11.22)
- 寝る前にチャック(2011.09.20)
- 映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦 BATTLE LOS ANGELS』(2011.09.19)
コメント