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2010年7月12日 (月)

映画『カプリコン・1』

PhotoMOVIE-DICの白くじらさんにお誘いいただいた第11回『ブログ DE ロードショー』に参加させていただきました。今回のチョイスは有人火星探査における国家規模の陰謀を描いた’77年製作のサスペンス巨編『カプリコン・1』

SFジャンルのコーナーにあるDVDで、宇宙服と火星へ辿り着いたかのジャケ写が印象的な故、前から気になっていた作品でしたが、今回を機に鑑賞致しました。

製作年が古いのと、宣伝のイメージからややもB級SFっぽさがありこれまで一度も観たことが無かったのですが、面白かったです。

NASAの協力もあったということだし、最初はてっきり『ミッション・トゥ・マーズ』(’00)のように「火星へ行った後の話」とばかり思っていたので、冒頭からこの展開にはちょっと驚きです。

そう、まだ見ていない人は予備知識無しで見ると意外な展開に驚くと思います。

火星に行く予定だったのに、トラブルにより打ち上げ直前になって降りるように支持された宇宙飛行士たち3人。彼らは世界中から『夢』を託された人物ですが、連れて行かれたのは火星の模型がセットされた地上のスタジオ。無人のまま打ち上げられたロケットをよそに、火星に到着した芝居を打つようにと命令が下されます。

こういうの見るとアポロ計画の陰謀論をとっさに思い出しますね。一時期流行っていた気がします。

飛行士は「そんなことは出来ない」と反発。こんな茶番はすぐにバレると見ているこちらも思うのですが、なんせそのセットにもリアリティが感じられ、「こんなことあってもおかしくはない」と思えるところに物語の説得力があるから不思議です。そりゃ地上の困難をそっちのけ、巨額の資金を投入した一大プロジェクトを『失敗』に終わらすことにはできないのです。

宇宙探査は幻想・夢でしかないのか?ってところでは、『コンタクト』のテーマ性をも感じる事が出来ます。かなり複雑な政治情勢が絡むので、リアルに思えるのはそんなところからもきているのかなと後になっていろいろ考えたりもしました。

何故そこまでして火星探査をでっち上げなければならないのかというのは高官を中心に劇中深く語られていないのが残念ですが、そこはかと『重大な事態』という空気感は作品全体の中に漂っています。

事態を嗅ぎつけた記者がFBIの謀略により檻の中に収監されるシーンもある。あの場合だと暗殺という選択肢の方がしっくりくるのですが、、詰めの甘い謀略者達だ。

Capricornone_3政府から“存在を消された”宇宙飛行士3人は スタジオ付近から 脱出、うち2名は灼熱地獄で憔悴してしまい行方がどうなったのか不明。主人公の1名が例の記者の協力で命からがら脱出、スカイ・チェイスのシーンは大変見応えのあるものになっています。当時の技術でよくあんなシーンを撮影できたなと、感心しました。

ラスト・シーンがまた泣かせます。その後がどうなるのか気になりますね。

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余談:
この映画のタイトル、どうしてもグリコのジャイアントカプリコーンを思い出しますw あれ、おいしかったですから。特にいちご味。

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コメント

はじめまして、たまさん。
私は「映画鑑賞の記録」というブログのmiri(みり)と申します。
このたび、白くじらさんからご紹介を頂いて、記事を読ませてもらいました。

ブログDEロードショーの言い出しをさせていただいていて、
皆さまのレビュー等を記録の記事(URL)に、リンク保存させてもらっています。
もし宜しかったら、こちらのこの記事もリンクさせて頂けないでしょうか?
ご了承をいただけた場合、リンクさせて頂きます。

>ラスト・シーンがまた泣かせます。その後がどうなるのか気になりますね。

そうですね・・・他の2家族を思うと涙が出ましたが、
皆さんのレビューを読んでいたら、どうも生きていると思われている方もいらっしゃるようで、
私もそのほうが良いなぁ・・・と思うようになりました。

初めてで長々と申し訳ありませんでした。
では、宜しくお考えくださいネ~!

投稿: miri | 2010年7月12日 (月) 18時29分

この度は、第11回「ブログ DE ロードショー」にご参加頂きありがとうございました。
面白かったようでほっとしました。(^^)

実際にはスケジュールが変更になると当然予算も必要になってくるため、今で言う仕分け対象になるのでしょう。発覚してから2ヵ月が維持装置が完成すればよかったのでしょうけど、そこでも予算、もしくは間に合わなかったのでしょう。でも実際にこの欠点だけで宇宙に行っていたら本当に生きてられなかったという、開発のずさんさも恐いところです。

記者に対するつめの甘さは私も同感です。
あそこはちょっとせっかくの緊迫感が薄れそうですね。

あとの2人もこのことで助かっていると信じたいですね。

トラックバックさせていただきました。

投稿: 白くじら | 2010年7月12日 (月) 20時29分

>miriさん、はじめまして。
ご来訪ありがとうございます!
こんな素敵な企画に参加させて頂き、感謝しております。
リンクの件はぜひよろしくお願い致します。

家族の気持ちを察すると、いたたまれなくなりますね。
全員無事な姿も見てみたかったですが、
きっと生きていると信じたいところです。

今回の企画、きっかけをくださった白くじらさんに感謝していますし、
またの機会があればぜひ参加させてください。
今後もよろしくお願い致します。

投稿: たまさん(主) | 2010年7月13日 (火) 01時12分

>白くじらさん、
面白い企画に参加させていただき、ありがとうございました。
作品も、古い作品にしても内容が充実していて
大変面白かったです。

問題が発覚したのが2ヶ月前、こうするしか最良の方法がなかったというのが悲しいですね。
彼らを生かす手立てを与えたのにもかかわらず、
結局は存在を消してしまうという手段に出た後半はさらに悲劇的でした。

開発競争や科学の技術面での信頼獲得、開発へ反対する組織への対応など、国家としての面子もあったのではないかと思いながら見ていましたので、ちょっと複雑でした。

あの博士の説明だけでなく他の高官などの意見も欲しかったかなと思います。

記者のシークエンスに関してはまったく同意でした。
そこはちょっと演出の荒さが目立ちましたね。

あとの2人、すごく気になります~

投稿: たまさん(主) | 2010年7月13日 (火) 01時34分

はじめまして。「忘却エンドロール」というブログをやっている宵乃と申します。ブログDEロードショーでは鑑賞だけの参加をさせてもらっていて、miriさんのブログのリンクでこちらの記事を見つけて来ました。

>なんせそのセットにもリアリティが感じられ、「こんなことあってもおかしくはない」と思えるところに物語の説得力があるから不思議です。

火星のセットはほんと凄かったですよね。探査となるとサンプルやデータを取らなきゃいけないと思うんですが、それはどうやって騙すつもりだったんでしょう? 実は最初から墜落させるつもりだったのかも、と疑ってしまいました。
あと、完璧に世界を騙すとなると、かなりの資金が必要ですよね。時々詰めが甘いのは金欠が原因?と考えたらちょっと笑えてきます。

ラストは想像の余地があって良かったですね。わたしもふたりは生きていると楽観的に考えたいです。

投稿: 宵乃 | 2010年7月13日 (火) 14時41分

> 宵乃さん、ご来訪ありがとうございます。

帰還後、どうやって騙し続けるのかという点で、
いろいろとまた不都合が出てきますよね。持ち帰ったサンプルを公開しないといけないし。

主人公と博士は家族絡みでかなり長い付き合いみたいですし、
存在を消すとなると気が咎めるシーンもあってもいいものですが、後半も随分あっさりしていました。
抹殺という計画は最初からあったのかもしれませんね。

結局、騙す必要性が無いだろうと言えばそれまでですが、そこらへんは反発していた主人公のセリフから作品世界が保たれていたような気がします。

投稿: たまさん(主) | 2010年7月14日 (水) 14時50分

こんばんは!はじめまして!

私もこのブログDEロードショーに
参加させて頂きました、
なるは という者です!
本当にこの企画には毎回感謝で、
今回もこんなおもしろい作品に出会えて感激です!

たまさんさん(たまさんは呼び捨てになりますか? 笑)のレビューを読んで、
ふと、自分の平和な頭の中を改められました。
今思うと、
「飛行士3人は スタジオ付近から脱出、
 ~行方がどうなったのか不明。」
あの二人に関してはもう、
この世の人ではなくなってしまっているのかも…?
平和的に解決したそうなエンディングに見えて、
実は結構バッドエンドなのかもしれませんね。
あえて先を見せない重さ。
それを考えると、
とことん厚みのある作品だな、と改めて感嘆です!

TBさせて頂きます!

投稿: なるは | 2010年7月17日 (土) 02時00分

>なるはさん、
はじめまして、コメントありがとうございます!
たまさんは友達からも日常普段呼ばれている名前なので
たまさんでいいですよ。

『ブログDEロードショー』は画期的な企画で
素敵ですね。初参加でしたが、またできれば参加したいと思います。

あえて他の二人を見せないことによって、
作品を重いものに見せていたのかもしれませんね。

きっと生きていると信じたいですが、
「そんなに甘くは無いよ」という
提示が込められていたのかもしれません。
あの後がどうなるのかすごく気になりますね。

投稿: たまさん(主) | 2010年7月17日 (土) 15時40分

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