« ハンナ・モンタナがいない | トップページ | 韓国からのおみやげ »

2010年7月 8日 (木)

映画『愛しのローズマリー SHALLOW HAL』

Photo_6

怪優ジャック・ブラックが名作『スクール・オブ・ロック』 でブレイクする前に出演していたラブ・コメディ。この前に狂信的なロック・オタクの中古屋店員を演じた『ハイ・フィデリティ』(’00)という傑作もあるが、ロックが無くとも活躍の幅は広いのだ。

この作品自体は今回はじめて観たのだけれど、やっぱりジャック・ブラックのキャラは凄い(笑)。

だいたい、冒頭からヘンテコな独特の動きで踊りだし、さっそく自分の世界へ観客を引っ張り込む不思議な吸引力がある。

そして共演は意外にも美の女神=グウィネス・パルトロウ。あまりに場違いではないかと思えるカップリングの映画ですが、これには理由があるのだ。

実はジャックが見るグウィネス・パルトロウの姿は一種の幻覚であり、本当はお相撲さん並にビッグな体格の女性で、彼はある人物から催眠術をかけられているという設定。

投資信託会社に勤めるハル(ジャック)は少年時代、牧師だった死に際の父に「妥協するな、飛び切りの美女を手に入れろ。」なんて遺言を授かり、以降それがトラウマになってしまっていた。ホントに妥協できない彼は、外見ばかりしか気にせず不釣合いなモデル級の美女ばかりを追い求めては、撃沈されるというパターンを繰り返している。

ある日彼はエレベーターの中で自己開発セミナーのカリスマに出会い、途中エレベーターの故障で閉じ込められては女性について話をする最中、催眠術をかけられてしまう。それは、内面の美しい女性こそが美人に見えるという驚異の術であった。

外見がどうであれ、心が美しい人間こそ美しく見えるということ。それがヒロインのローズマリーを演じるグウィネス・パルトロウの姿であり、ハルは彼女が本当は“デラックス”だと知らないまま付き合うことになる。

ちょっとおしつけがましいテーマの作品ですが、前半のバカっぽさから後半のシリアスな部分への移行には考えさせられるものがあります。あの火傷をした少女の姿を見たときのハルの心境はなんともいえないものでした。

催眠術が解かれ、本当のローズマリーの姿を知ったハルはどういった行動を取るのか?ここもひとつの見せ場になっていますが、彼女は社長の娘でもあり、ビジネスも絡んでいるので純粋にローズマリーに惚れたのかどうかは微妙です。

顔がどうとか、体格がどうとかではなく、人格は外見にそこはかと出てくるものだと思うし、好みやシチュエーションも人それぞれだから、一方的にきめつけれるテーマでもないです。

Photo_4ジャック・ブラックの怪演とグウィネス・パルトロウの美しさ。珍しくも奇妙な共演は一見の価値アリといったところ。スレンダーなはずなのに重みで椅子が壊れたり、乗ったカヌーが傾いたり、ジュース一気飲みしたり、一般人の目線が気になったり、そんなシーンは面白く表現されていました。

原題は『SHALLOW HAL=浅はかな男ハル』。まさにジャックに当たり役だったともいえる。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

愛しのローズマリー(特別編) [DVD] DVD 愛しのローズマリー(特別編) [DVD]

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2010/02/03
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« ハンナ・モンタナがいない | トップページ | 韓国からのおみやげ »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
これかなり前に観ましたよ。
揃いに揃って、外見の美しい人はハルには醜く見え、外見の微妙な人はハルには美しく見えるというのが「え~!?」という感じでした。
でも、そんな中でまるで変化がなかったお隣さん(でしたっけ?)は凄いですよね。

火傷の少女のくだりでは、ラブコメと侮ったかな?と思わせられましたが、ラストで”やっぱりローズマリーが好き”というのを”美しく見える”ということで表現するのはどうも・・・。
とはいえ、幻と現実とのギャップは面白く描かれてましたよね。

投稿: 宵乃 | 2010年7月17日 (土) 13時44分

宵乃さん、こんにちは。
幅広く鑑賞されていますね。
ジャックが好きだからようやく観た作品ですが、
結局見せたかったのはギャップのおかしさなのかなと思います。

確かにお隣さんは変化がありませんでしたね。
あの人と結ばれたほうがよかったのではないかと
後で思いましたよ。

投稿: たまさん(主) | 2010年7月17日 (土) 16時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/143088/35676659

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『愛しのローズマリー SHALLOW HAL』:

« ハンナ・モンタナがいない | トップページ | 韓国からのおみやげ »