映画『12ラウンド』
スカッとしたいときはアクション映画。これ、未公開作ですが、監督はかの『ダイ・ハード2』『クリフハンガー』のレニー・ハーリン。『ディープ・ブルー』(99)なんていう面白い映画もあったけど、最近は一本調子な作品が多い気がする。
そういえば『マインドハンター』『コベナント 幻魔降臨』というのもあった。一番新しいので『ザ・クリーナー 消された殺人』(07)なんてのもあったけど、あれはつまらなかったな。
主演は『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』のジョン・シナ。大物強盗犯を逮捕するも逆恨みされ、脱獄した彼に恋人を誘拐された刑事の必至の奮闘を演じる。
犯人は爆破魔でもあり、逮捕劇の最中に恋人を失ったことへの復讐から、街中に仕掛けた12個のトラップを解くように主人公に命じたのだった。
12個ものトラップを見せられるのはちと長くなり過ぎやしないかい?と勘繰って見て行く事になりますが、案の定何度か眠気が襲ってきた(汗)タイトルがまず、“12ラウンド”っていうのが露骨でつらいですね。邦題だけでも変えていただいたほうがよい気もした。
スリリングなBGMにニューオーリンズの街中で繰り広げられる爆破、カー・スタントなどは大掛かりで見応えはあります。しかし何故こんなに地味に感じるのか。
もうひとつ、悪役の動機が掴めないです。どうしてそんな爆破魔になったのか。ドラマが薄いし何者か分からない地味なキャラクターだった。マッチョなジョン・シナが主演なのに格闘シーンがまるで無いのも惜しい。『ネバー・サレンダー』ではパワー・アクションが炸裂していたのですが、なんせ犯人は単独に行動するので派手な肉弾戦が見れる様子もなし。これは退屈だ。
話もどっかで見たような展開であり、簡単に言うと『スピード』+『ダイ・ハード』。かなりの力作と思う半面、やはり一本調子でオリジナリティに欠けたもどかしさが残る。あまりスカッとはしなかったです。
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