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2010年5月 1日 (土)

映画『レナードの朝 AWAKENINGS』

Photo_4神経学者であるオリバー・サックスの実話を基に、難病に挑む医師マルコム・セイヤー(ロビン・ウィリアムス)と30年間昏睡状態だった嗜眠性脳炎(しみんせいのうえん)の患者であるレナード(ロバート・デ・ニーロ)の交流を中心に描いた感動作。

’90年製作の映画で、監督は『プリティ・リーグ』(92)のペニー・マーシャル。ふたりの名優における名演がさりげなく激突しているような感じ。今回観るのが初めてです。

“泣ける映画”のコーナーにある作品を度々借りては観ることあるのですが、泣けるポイントが結構早い段階で訪れたのでビックリ。しっかりクライマックスも用意されている。

患者はずっと寝たきりで、回想シーンがあり、ラストで感動的な“目覚め”を迎える・・そんな感じの映画だとばかり思っていたら違いましたね。

成績が優秀な少年レナードにある日おとずれた痙攣(けいれん)。やがて彼は30年もの長きに渡り昏睡状態になる。

研究に没頭し、人付き合いが苦手なセイヤー医師はとある精神科の病院で働くことに。様々な症例をみせる患者達を目のあたりにするが、持ち前の観察力を発揮。廃人同様の動きの無い患者に注目し、院内では非定型分裂症という括りで語られている症状を1920年代に流行した嗜眠性脳炎と判定。そこにはまるで動きの取れないレナードの姿もあった。

まるで動きが無いのに、ボールを投げたりすると反射的にキャッチする患者達。彼らの心は死んでいるのか?

保守的な病院長を説得し、当時の新薬L-ドーパをレナードに投与するセイヤー。もしかしたら、これで病気が治るかもしれない。そして数日後、本当に、劇的なまでに彼は戻ってきた。母との対面に涙・・。

デ・ニーロの演技が凄い。デ・ニーロがデ・ニーロに見えない。俳優へのある種のイメージがあったので、この演出は意外性を感じる。

ロビン・ウィリアムスがまたユニークなキャラクターに映っているので、全体的に暗い作品になっていないのが良い。看護婦とのやりとりも面白く出来ている。

他の患者達も次々に起き上がる。劇的過ぎて違和感を覚えるシーンだが、この話は実際これっきりというのがまた悲しくもあり、リアルです。

Photo_5ほぼ正常に回復したかに見えるレナードは、病院で出会ったある女性に恋をする。しかし薬はそう長く持たなかった。病に再び苦しむレナードは彼女との別れを惜しむことに・・。涙なくして語れないポイントがここにも。

痙攣がとまらない中での、彼女とのダンスシーンが印象的。いや、彼女とダンスしているときだけ彼の痙攣がとまっている。とても美しい場面ではないかと思った。

こういう作品は改めて自分を見つめ直す機会を与えてくれる。

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