映画『ハート・ロッカー THE HURT LOCKER』

第82回アカデミー賞で作品賞、監督賞含む6部門を受賞。監督のキャスリン・ビグローは『アバター』のJ・キャメロンと元夫婦であり、その対決が注目を集めていましたが、結果『ハート・ロッカー』に軍配が上がった。
今回女性史上初の監督賞。彼女の作品は『ブルー・スチール』(90)の頃から注目していました。『ハートブルー』(91)、『Kー19』(02)と傑作アクション&骨太サスペンス映画を経て今回の受賞に至ります。
イラクのバグダッドが舞台、主人公チームが爆発物処理班ということもあり、かなり凄惨な戦争ドラマが繰り広げられるだろうと覚悟して見ましたが、特に前半の爆弾処理における緊迫したムードはハラハラ・ドキドキ状態になり鼓動が高まりました。
この駐留米軍ブラボー中隊は冒頭で班長が爆死するという悲劇に見舞われます。新たに加わった二等軍曹のウィリアム・ジェームズ(ジェレミー・レナー)班長が爆発物処理に掛かります。
元諜報部のベテランであるJ・T・サンポーン軍曹(アンソニー・マッキー)とオーウェン・エルドリッジ技術兵(ブライアン・ジェラティ)の外周見張り役というサポートを受け、爆弾処理を遂行。現場のルール無視の自己流を貫く新班長に軍曹たちはイライラ。
大勢の一般人がいて、外の何処に敵が潜んでいるか分からない中で除去作業をするのですが、これが見ていてなんだか滑稽だ。班長も処理をする中、「笑える」「面白い」「クソッタレ」なんて言いながら爆弾除去をします。
過去に800以上の爆弾を処理したという経験の持ち主であるだけに余裕があり、映画の主人公としてユニークなキャラクター作りになっている。
主人公だから、死なないだろうな~と思いながら見るのですが、どちらかといえば見張り役のふたりの方が心配になってきて、「撃たれるな、気をつけろ!」と、活躍を追います。
携帯の遠隔操作で簡単に爆発は起こる。外にいる犯人と、ブラボー中隊の“根比べ”にさえ見えてきて滑稽です。なんて意味の無い事をしているのだとさえ思えてくる。
そこが戦争の矛盾したところで、『勇者たちの戦場』(06)でも描かれたように、主人公は家族のもとを離れ再び戦場に舞い戻る。 「子供の頃楽しいと思っていたものも、年を取るとそうは思えなくなる」。人間爆弾になった子供の遺体の姿が痛々しく思い起こされます。
劇中結構へヴィなメタル・ナンバーを聴いている主人公なので、『ハート・ロッカー』の意味は“ロックのハート”?とか思い浮かべましたが、違うようです。「行きたくない場所」「棺おけ」などを意味するらしい。どんなに危険な場所と分かっていても、兵士はそこで任務を遂行する。
敵との持久戦や、銃を手にして独自に行動する主人公の姿など、戦争ドラマというよりかサスペンス・アクションの要素が強い。かつての映画で見られたようなビグローならではの演出が特に後半目立った。感情の揺れを丹念に描いているところにも注目。

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» ハート・ロッカー [Akira's VOICE]
処理できないものは人間の心。
[続きを読む]
受信: 2010年3月11日 (木) 11時05分
» 分かっちゃいるけど止められない。『ハート・ロッカー』 [水曜日のシネマ日記]
イラクに駐留するアメリカ軍爆発物処理班の兵士たちの姿を描いた作品です。 [続きを読む]
受信: 2010年3月11日 (木) 12時43分
» 「ハート・ロッカー」女性監督が撮った“骨太戦争映画” [シネマ親父の“日々是妄言”]
[ハート・ロッカー] ブログ村キーワード
記事投稿日時 2010年2月4日21:23
※上映開始日を投稿日時に設定。上映開始1週間後まで固定。
“本年度アカデミー賞最有力、最多9部門ノミネート!”「ハート・ロッカー」(ブロードメディア・スタジオ)。現代の戦場を駆け回る“爆発物処理班”の姿を、女性監督キャスリン・ビグローが、リアルに描き出しています。
2004年、夏。イラク、バグダッドで爆発物処理の任務に就く“ブラボー中隊”。或る日、市街地で爆弾処理を遂行中に、予期せぬトラ... [続きを読む]
受信: 2010年3月11日 (木) 13時21分
» ハート・ロッカー/ The Hurt Locker [我想一個人映画美的女人blog]
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各映画祭などでの受賞数、100近く{/eq_1/}
もうすぐ発表される、アカデミー賞作品賞の大本命{/eq_1/}
21日に発表になったばかりの英国アカデミー賞でも圧勝{/atten/}
監督賞、作品賞はじめ、6部門で受賞した。
本家アメリカのアカデミー賞と受賞作品・俳優が重なることが多い。
監督は、同じくアカデミ... [続きを読む]
受信: 2010年3月12日 (金) 01時50分
» 「ハート・ロッカー」 戦争の負の遺産 [はらやんの映画徒然草]
いやはやえらい久しぶりの映画鑑賞です。 こんなに劇場に行かなかった期間が長かった [続きを読む]
受信: 2010年3月12日 (金) 21時05分
» ハート・ロッカー [小部屋日記]
The Hurt Locker(2008/アメリカ)【試写会】
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー/アンソニー・マッキー/ブライアン・ジェラティ/ガイ・ピアース/レイフ・ファインズ/デビッド・モース
彼らは、数えきれない命を救う。
たった一つの命を懸けてー。
久しぶりに試写会にいってきました。
今年のアカデミー賞で作品賞、監督賞を含む9部門にノミネート。
監督は「ハートブルー」「K-19」のキャスリン・ビグロー。業界内ではアカデミー史上初となる監督同士(『アバター』のジェーム... [続きを読む]
受信: 2010年3月12日 (金) 21時35分
» 『ハート・ロッカー』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「ハート・ロッカー」□監督 キャスリン・ビグロー □脚本 マーク・ボール □キャスト ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ、ガイ・ピアース、デヴィッド・モース■鑑賞日 3月13日(土)■劇場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)<感想> 色々物議を醸し出した今回のアカデミー賞。 “元夫婦対決”なんてマスコミのオイシがる素材。 興行数字は文句なしに元夫に軍配が上がっている... [続きを読む]
受信: 2010年3月16日 (火) 08時56分
» ハート・ロッカー そもそも誰が戦場にしたんだ!(;`O´)oコラー! [労組書記長社労士のブログ]
【 {/m_0167/}=13 -4-】 「アバター」のジェームズ・キャメロン監督と、この「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督、ともに9部門にノミネートされており、しかも監督が元夫妻という対決の図式も話題になった第82回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響編集賞、音響調整賞の6部門を受賞したことで圧勝、今もっともホットな作品。
観に来たいと思っている映画が、話題を呼んで、新聞やテレビとかいろいろなメディアで取り上げられてしまうと、予備知識を入れないように情報をシ... [続きを読む]
受信: 2010年3月16日 (火) 13時49分
» 「ハート・ロッカー」感想 [狂人ブログ 〜旅立ち〜]
ちなみに「ハート・ロッカー」とは、「行きたくない場所、棺桶」の意味。2004年夏、イラク。他の軍人に比べて5倍の死亡率と言われる爆発物処理班(EOD)の、38日間の任務を追う。 冒頭、処理作業中にいきなり爆発に巻き込まれて即死するトンプソン軍曹の姿に...... [続きを読む]
受信: 2010年3月21日 (日) 21時57分
» ハート・ロッカー [映画的・絵画的・音楽的]
『ハート・ロッカー』を、日比谷のスカラ座で見てきました。
むろん、この作品が本年度のアカデミー賞の作品賞を受けたことから映画館に出かけたわけですが、見る前まで、タイトルはテッキリ『Heart Rocker』だとばかり思い込み、戦争と音楽がどのように関連付けて描かれているのだろうと興味がありました。ですが、実際には、『Hurt Locker』とのこと。『ワールド・オブ・ライズ』も、『World of Rise』ではなく『World of Lies』だったことが思い出されます!
(1)映画は、イ... [続きを読む]
受信: 2010年3月26日 (金) 06時20分
» ハート・ロッカー [★YUKAの気ままな有閑日記★]
第82回アカデミー賞で、作品賞、監督賞など6部門を受賞した作品。私の住む地域でも上映したので、戦争映画は苦手ながらも観に行ってみた―【story】2004年夏、イラク・バグダッド郊外。アメリカ軍爆発物処理班・ブラボー中隊のリーダーに、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)が就任する。まるで死への恐怖などないかのように遂行されるジェームズの爆発物処理の様子に、サンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)らは不安を抱くようになり― 監督 : キャスリン・ピグロー 『K-19』【comme... [続きを読む]
受信: 2010年3月29日 (月) 23時34分
» ハート・ロッカー [活動写真放浪家人生]
<シネプレックス小倉> 「あ、今日が授賞式か。」劇場前のテケツでそのことを知った。『アカデミー賞 [続きを読む]
受信: 2010年3月31日 (水) 23時46分
» ハート・ロッカー [Movies 1-800]
The Hurt Locker (2008年) 監督:キャスリン・ビグロー 出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ イラクにて爆弾処理の任務をこなす兵士の命がけの日常を描いた戦争ドラマ。 2009年度アカデミー賞において作品賞、他計6部門受賞。 殉職した前任者に代わり、ブラボー中隊に配属された爆弾処理のエキスパートがイラク各地に手を変え品を変え仕掛けられた爆弾を処理していく模様がドキュメンタリー・タッチで描かれている。 “War is a Drug” 「戦争は人を... [続きを読む]
受信: 2010年4月 3日 (土) 00時28分
» 【映画】ハート・ロッカー [新!やさぐれ日記]
▼動機
戦場ドキュメンタリーっぽさに惹かれて
▼感想
ドキュメンタリーじゃなかった
▼満足度
★★★★★☆☆ このへん
▼あらすじ
2004年夏、イラク・バグダッド郊外。アメリカ軍爆発物処理班・ブラボー中隊のリーダーに、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)が就任する。まるで死への恐怖などないかのように遂行されるジェームズの爆発物処理の様子に、仲間のサンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)らは不安を抱く。
▼コメント
「戦争は麻薬」というテーマを打ち立てたまではよか... [続きを読む]
受信: 2010年4月 6日 (火) 20時35分
コメント
こんばんは!
持久戦、いつ爆発するかわからないハラハラドキドキは、緊張の連続でしたねー。
戦争ものというよりもサスペンスタッチでした。
現代進行形の話というのが余計に重みがありますね。
投稿: アイマック | 2010年3月12日 (金) 21時41分
たまさん、こんばんは!
>主人公だから死なないだろうな
僕はこれ冒頭のシーンで、結構いや、死んじゃうかも・・・と思ったので、結構ずっと緊張感を持って観ていました。
これこそ彼らが日常的に接している緊張感みたいなものなのだろうなと、彼らの日常生活の過酷さを感じれしまいました。
投稿: はらやん(管理人) | 2010年3月14日 (日) 05時23分
たまさんこんばんは★
お返事遅くなりました!
リアル。
爆弾処理というこれまでになかった切り口で見せた戦争映画でしたよね。
アカデミー賞作品賞受賞しちゃうとは思いませんでしたけど、、、、
でも多くの人がこれで観ることになり、良かったと思います。
投稿: mig | 2010年3月14日 (日) 16時39分
>アイマックさん、
あの緊張感はなかなかのものでした。
いったいどこに『敵』がいるかも分からないのに・・
ちょっとわざとらしい演出が、
映画的に面白くしているようにも感じました。
投稿: たまさん(主) | 2010年3月18日 (木) 13時31分
>はらやんさん、
最初に出てきた班長は主人公じゃないと思ったので、
「助からないだろうな」と恐々しながら見ていましたよ。見張り役のふたりも。
あの冒頭のシーンは怖かったですね。凄い仕事です、、
投稿: たまさん(主) | 2010年3月18日 (木) 13時36分
> migさん、
こちらこそお返事遅くなりました。
緊迫感溢れる戦争映画でした。
只、他の戦争映画と比べると案外あっさりした展開で、
普遍的なサスペンス・アクションとして見やすく出来ていた気がします。
アカデミー賞の件もあり各回観客の入りは多かったですが、
スクリーンがあまりに小さいシネコンだったので惜しかったです。「小さ~」なんて周りからも聞こえましたし。
投稿: たまさん(主) | 2010年3月18日 (木) 13時55分
こんばんは。
全編にみなぎる緊張感と臨場感が凄かったです。
私もK・ピグロー監督はどれも好きなので、オスカー獲れて良かったです。
投稿: hash | 2010年4月 3日 (土) 00時32分
こんにちは~♪
>見ていてなんだか滑稽だ
この映画の感想の中に“滑稽”をいう言葉を2度も使われるなんて・・・
だけどニュアンスがと~~~っても分かります!!
私も何となく“滑稽さ”のようなものを感じました。何でだか分かりませんが・・・
ずっと緊迫感があって疲れる映画でしたが、後半は緊迫感よりも遣る瀬無さのようなものを感じました。どちらにしろグッタリでしたよ(笑)
投稿: 由香 | 2010年4月 4日 (日) 13時18分
>hashさん、
『ブルースチール』の時もアクション映画にして女性監督というのが随分話題になっていましたが、ここまできたかという感じです。
ピグロー監督らしいアクション作として観れましたよ。
投稿: たまさん(主) | 2010年4月 7日 (水) 15時07分
>由香さん、
やっぱり、滑稽だったもので・・
結構お疲れになったようですね。冒頭からの緊迫感も並ならぬものがありましたね。滑稽で疲れるというのもありましたよ。
遣る瀬無さは戦場でしか晴らせないものなのでしょうかね、、
投稿: たまさん(主) | 2010年4月 7日 (水) 15時18分