映画『ホースメン』
美女、チャン・ツィイーがまさかの殺人者に扮した話題のサイコ・スリラー。宣伝から既にネタバレになっていて、彼女が犯人であると。只、他にも犯人がいて捜査する刑事の家族の話が同時進行していく。
マイケル・ベイ製作の映画だから、安心して見れる風格は最初からある。R指定とあればかなりキツイ描写もあるだろうと覚悟して見たが、なかなかスタイリッシュな作風になっていた。
雪景色+チャン・ツィイーが出てるからそう見えるのかもしれませんが、そこに野暮ったい風貌のデニス・クエイドが歯科法医学専門の刑事として猟奇殺人事件の捜査を担当します。
生きている間に抜歯された数本の歯がある凍て付いた池の上で発見され、周りの木には「COME AND SEE(来て見よ)」の文字が。さっそく鑑定するクエイド刑事だが、謎が謎を呼び、次に、部屋の中で針とワイヤーで吊るされた女性の全裸死体が見つかり困惑することに。
『セブン』や『ソウ』を思い出すような場面が出てくるのでかなりグロな描写もあるだろうと勘ぐって見ていくと、そんなこともなかった。R指定にしては目を塞ぐようなキツイ描写は無いです。
チャン・ツィイーはその全裸死体の養女の役で、犯行を自ら自供します。被害者と思われた彼女が普通にデニス・クエイドと話している途中に突如死体から取り出した胎児を手に持って身分を明かすからこちらもビックリ。とんでもない奴だ!と、とっさに戦慄が走るのだ~・・。
養父にはこのあいだこの映画でも見たピーター・ストーメアが担当。こちらもかなり怪しい役になってます。
刑事は探る。「来て見よ」というメッセージは『黙示録』の“四騎士”の一筋であることが判明し、犯人は4人、標的も4人だと説く。
最後に、結局この物語は家族&ネット社会をテーマにしたものだということが分る。劇中そこはかと、忙しくて2人の息子に構ってやれない父親の姿が映し出される。捜査の果てに彼が見たものはいったい何なのか!?ラスト・シーンに愕然。
猟奇殺人ものにして、あまりグロくないのは犯人自ら手を下す場面が無いから。被害者は“既に吊るされている状態”なのです。チャン・ツィイーも取調室と檻の中でしゃべってるだけだから、犯人にしてはあっさりした印象。子供じみているし、犯行の動機が弱いのが難点。
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ホースメン [DVD] 販売元:アミューズソフトエンタテインメント |
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