映画『実験室KR-13 THE KILLING ROOM』
1975年にロックフェラー委員会によってその存在が明らかになったとされるCIAのマインドコントロール実験『MKウルトラ計画』を基ネタにしたDVDを拝見。といっても、あまり関係ないような気もする現代が舞台の密室サスペンスになっていた。
監督は『テキサス・チェーンソー ビギニング』のジョナサン・リーベスマン。写真の宣伝からも『SAW』のようなシチュエーション・スリラーを予感させますが、ストーリーは地味。未公開作と思ったらちゃんと劇場公開されていた。
1日250ドルの治験バイトの募集から白い部屋に集まった男女4人。ひとりは犯罪歴がありながらも既に他の治験体験済みで案外理知的なキャラクター。彼が主役級の活躍を見せてくれるのかと思えば結末は意外な方向に・・。
1人250ドルのはずなんだけど・・嘘つくな!という展開になる。
どうなる?どうなる!?と見ていくことになりますが、何やってんだか良く分からない状態で、人物の動きも平坦な為に退屈な話だった。結構有名な俳優さんが出演していますが、気が付かないくらい地味な印象だった。
同時進行として、彼らをマジックミラー越しに観察しているふたりの人物にも注目して観ていくことになる。元CIAのフィリップス博士(ピーター・ストーメア)と今回実験観察初参加となる国家安全保障局の心理学者エミリー(クロエ・セビニー)。
ピーター・ストーメアは『プリズン・ブレイク』でのキャラクターが強烈だったので今回もゴツイ印象。“博士”という感じではないのですが、非常に落ち着いた風貌で冷徹なまでに治験者を観察していく。室内で起こる出来事を直視するように試されているエミリーの心理描写も微妙に映し出されていきます。
この映画にはクレア・デュヴァルも出ています。存在感のある演技派女優だけに、かなりのドラマを見せてくれるだろうと思っていると序盤で突然博士に射殺されてしまう。もしかして、これは単なる実験の演出で、後から起き上がるのではないか?と期待していると、そんなこともなくほったらかしになっていた。なんて酷いんだ・・
この実験は、国家のために身を捧げられる人間を選択していたようなのですが、洗脳自体は第2ステージ以降へと移行するようでぷっつり終わる。なんか腑に落ちないな。心理学者も何やってんだかやっぱり微妙だった。
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