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2009年12月28日 (月)

映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』

Photo_4 これ、こんなに面白い映画だとは思っていませんでした。ちゃっかりDVDは持っていましたが、ずっと棚に置いてほったらかしで、ようやく鑑賞。冬場に見るとちょうどよい感じで、しんみりきます。

昨年映画館で観た『チーム・バチスタの栄光』もコミカルで面白い場面が多々ありましたが、こちらもかなり良いです。

不定愁訴外来(通称:愚痴外来)で活躍する緩いおとぼけキャラの田口(竹内結子)と強引グ・マイ・ウェイな厚生労働省の白鳥(阿部寛)のやりとりが面白おかしいのは前作同様、親近感ありですが、今回新たに、救命救急センターの長であるカリスマ的存在感のある速水(堺雅人)看護師長の花房(羽田美智子)が加わり、大変厚みのある人間ドラマが繰り広げられていました。

この二人が主役といっていいでしょう。あと、救命救急センターにおける副センター長に山本太郎、看護師に貫地谷しほりが扮し、印象的な役どころを好演されています。

院内では倫理委員会なるものがあり、委員長の席に何故か田口が座っています。お隣には副委員長の精神神経科准教授の沼田(高嶋政伸)の姿が。名前が沼田というだけあり、ヌマッ、ヌメッとしたキャラクターが独特でいいです。怪しい、かなり怪しいぞ・・・

病院経営の観点からもシビアに討議され、やがて委員長の田口に届いた『救命救急の速水晃一センター長は医療メーカーと癒着している。看護師長は共犯だ』という一通の告発文書からメインの物語に突入、思わぬ展開が待ち構えます。

ここで白鳥も登場、それと似た告発文書は彼の手にも届いていた。いったい差出人は誰なのか。真相解明の為、調査に乗り出した田口&白鳥凸凹コンビが辿り着いたものとは。

緊迫した冒頭の救命救急医療シーンから、ニュースでも取り上げられていた“患者たらい回し”“医師不足”といった諸問題が頭に浮かぶ。それでも、劇中の速水は全ての患者を受け入れる姿勢です。無理だよと、副センター長はよからぬ思いを抱えて仕事をしている。

速水はチュッパチャプスが大好きなんですね。彼は“ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)”の異名を持ちます。誰がそんなカッコイイ名前をつけたんでしょう。

看護師長の落ち着き、彼女との距離感、自殺願望のあった少女のシークエンスにおける田口への信頼、業者とのやりとり。ちゃんと伏線が存在していて、しっかりラストで収束します。

あんな空間で胸部切開・心臓マッサージと、「そんなこと出来るのか?」と素人目ながら疑問に思いましたが、実際の医師監修の下で作品が構成されているのでやはりアリなんでしょう。本当はおそらくもっと壮絶な現場・・というのは、特典映像の撮影日記を見て確認できました。

Photo_5 シビアな命の現場の話であるものの、大変面白く出来ていて、エンターテインメントとして作品が成立しています。田口&白鳥のコミカルさはもちろん、謎解き、野戦病院さながらのシーンと映画的なスケール感があり、見せ方が巧い。ラブ・ロマンスな締め括りがまた感動的で後味が良い作品です。

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リハビリ室を通過する白鳥の独特の間が忘れられない。

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コメント

たまさん、こんばんは!

けっこうおもしろかったですよね。
エンターテイメントでありながらも、社会問題を取り上げていて見応えありました。
白鳥&田口シリーズは次も作ってくれないかなあ。

投稿: はらやん | 2009年12月29日 (火) 23時42分

はらやんさん、これ、面白かったです!
白鳥が近付くと悪寒(痙攣?)が走る田口の姿が
可笑しかったです。
ちゃんと診てもらったほうがいいだろうと思いました(笑)

投稿: たまさん(主) | 2009年12月30日 (水) 09時49分

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受信: 2009年12月29日 (火) 07時15分

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