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2009年8月25日 (火)

映画『96時間 TAKEN』

Photo_5

「誘拐された娘を救いたいだけ。」96時間を過ぎれば救出不可能というデータのもと、元秘密工作員の父親が特殊なスキルを生かし、娘を救出するべく人身売買組織に立ち向かう。1時間30分の間、まったく無駄の無い怒涛の展開で画面にくぎ付けだ。

全米初登場1位、9週連続トップ10入りをしたというのもうなずける。全米で1億4500万ドル(約139億円)の興行収入を記録。既に続編の製作も決定しているらしい。

アメリカ政府の下で激務に携わっていたが故に元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)とは離婚、孤独な暮らしをしているブライアン(リーアム・ニーソン)はたったひとりの娘であるキム(マギー・グレイス)の17歳の誕生パーティに出席し、溺愛ぶりを披露していた。

かなり豪勢な誕生パーティで、レノーアの再婚相手が資産家、ブライアンの出る幕無し?のようにもみえるが、いやはや、娘さんとは今でも大の仲良しのようである。

人気歌手のシーラ(ホリー・ヴァランスだった!)のライヴ入りの護衛を元同僚に誘われた彼は現地で影に隠れていた怪しい悪漢をすぐさま撃退した。彼に好意を抱いたシーラは歌手を夢見ている娘へと連絡先が書かれた名刺を差し出した。

「人気歌手の生活は大変だよ」といいつつ・・なかなか素敵なシークエンスです。

ある日キムから、初めての海外旅行を求められたブライアンは困惑するが、あえなく許可。しかし事態は最悪の方向へなだれ込むことになる。親友アマンダと滞在先のパリで何者かに誘拐されたのだ。とっさにキムの携帯からの音声記録を分析し、現地へ急行したブライアン。彼のスーパー救出劇が開始される。

キャッチは〈父の愛が、パリの街を暴走する〉「娘を助けるためなら、エッフェル塔でも壊してみせる」 彼の意気込みは凄い。 「ビルは壊してない」なんてセリフも印象的だったな。

映画はほぼ主人公であるブライアンの視点から描かれ、愛する娘を助け出したいが為に行動を起こす父親の姿に一気に引き込まれていく。彼は娘を救い出したいだけなのだ。次々に組織の一味を突き止め、容赦なく叩きのめしていく彼の姿「行け!ブライアン!!どんどん行け!!」なんてこと思ったのは私だけではあるまい。

暴力過剰なシーン、いささか都合よく展開していくところはあるが、何故かあんまし突っ込みどころが無い。それは直向な家族の愛の姿が描かれているからであり、冒頭のファミリー・ドラマがしっかり組み込まれているから。アクション多めでも非常にエモーショナルで見応えがあるのだ。

相手が人身売買組織(映画ではアルバニア系のマフィアになっている)というのもあり、人間の尊厳さえ問うている作品ではないかと思った。
麻薬中毒で息途絶えている少女達の無残な姿がなんとも悲痛である。最後には変態金持ちのオークション・・ と、やはり元締めは資産家なのか。

マーシャルアーツを駆使し、バカバカドコドコと疾走する主人公のアクション映画は例えば初期スティーブン・セガール作だったり、シュワちゃんの『コマンドー』っぽかったり、そういう痛快さは申し分なく面白い。

リュック・ベッソンの脚本にしてもよく出来ていたと思う。同じくクレジットされているロバート・マーク・ケイメン(『ベスト・キッド』シリーズも手掛けた人物)が歯止めを掛けたのかな。
それとも監督の手腕が大きいのか。

Photo_8 しかしこれはリーアム・ニーソンの演技に懸っている部分が多いようにも感じられた。思い出せば『ダークマン』(’90)なんてのもあったけど、まさか彼がこんなコテコテのアクションを披露するなんて思ってなかった。50過ぎでいかにも親父っぽい風貌、顔で魅せる独特な表情がまたリアルで凄味があるのですよ。

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コメント

こんにちは~♪
面白かったですね~
実はそんなに期待しないで観に行ったのですが、キムが浚われるあたりから夢中になりました。
ブライアン父さんの暴走ぶりも、ちょっと行き過ぎの感はありましたが、それ程気にさせませんでしたね~
たまにはこういう単純な映画もいいな、って思いました。

投稿: 由香 | 2009年8月31日 (月) 17時02分

由香さん、こんにちは。
こういう単純な映画、大好きですよ~。
思い切りB級なノリかと思いきや、テーマがシリアスだし、暴走ぶりもあまり違和感なかったです。
「早く助けに行ったげて!!!」と、応援してました。
あんなのに誘拐されたらシャレになりませんよね。

投稿: たまさん(主) | 2009年9月 1日 (火) 00時47分

 お久しぶりです~。”漆黒のギャングスタ”こと、ホーマーです(笑)。ブログを復活させました。でも、復活といっても”仮”復活に近いので、この記事とも言えぬ文章を最後に、また2~3年は書かないかもしれません(笑)。(いろいろありまして…(苦笑))。因みに、今はギャングスタ・ラップ以外にも、VJとSONATA ARCTICAにハマッてます~。ギャングスタ・ラップは、ほぼ集めてしまったもので(笑)。ギャングスタ・ラップに飽きたわけではないですが、そろそろ、ロック(主に、デス・メタル、グラインド・コア、ブラック・メタル(笑))に先祖返りするかもしれません(笑) 。また遊びに来ます。

投稿: ホーマー | 2009年9月 1日 (火) 16時18分

ホーマーさん、お久しぶりです!!
ブログの復活、おめでとうございます(笑)
”仮”復活などど言わずに、また続けてくださいよ。ウチのブログはホントにメタル・リンクが少ないですから(汗)

SONATA ARCTICAはもうすぐ新作が出ますね。デス系のディープなお話も拝見したいと思いますので、ぜひまた記事にしてください。

ジャンルの幅はやはり広いですね(笑)

投稿: たまさん(主) | 2009年9月 2日 (水) 12時45分

国際問題に発展しないかと、
心配するくらいのガンバリぶりでしたね。

投稿: ひらりん | 2009年9月 6日 (日) 03時42分

ひらりんさん、
時間が無いから、あれだけ頑張ったってところで説得力ありました。

投稿: たまさん(主) | 2009年9月11日 (金) 23時58分

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