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2009年7月29日 (水)

映画『コンタクト』

Photo_2“10年に1本の傑作”と評されたジョディ・フォスター主演のSF映画。カール・セーガンのベストセラー小説をロバート・ゼメキスが映画化した。サイエンス・ファクト〈科学的事実〉を基に壮大な宇宙規模のドラマが展開する。

.。.:**:.。..。.。:**:.〈それは、宇宙の声から始まった。〉

10年前に映画館で観たこの作品もいまだ色褪せず。冒頭の地球から深宇宙へと広がる映像美がまず素晴らしく、一気に作品に引き込まれる。やがてその『宇宙』はひとりの少女の瞳へと繋がっていく。 彼女の名はエリー。

父が亡くなった後、科学に没頭し大人になったエリー(ジョディ・フォスター)は地球外知的生命体のメッセージを探究するべく天文学者として観測を続けていた。

「私たちはいったい何の為にここにいるのか、私とはいったい何者なのか。もしその答えのほんの少しでも知ることができるのなら、私は命を賭けてもいいと思っている。間違ってる?」ジョディ・フォスターの渾身の演技、エリーという登場人物にどんどん魅了されていく。

「幻想に金は使えない」と言う天文学の権威である上司のドラムリン(トム・スケリット)に予算をカットされたエリーのSETI(地球外知的生命体探査)プロジェクトは、謎の大富豪ハデン(ジョン・ハート)から資金援助を受け、ニューメキシコの砂漠にあるVLA(円盤型電波望遠鏡群)にて探査を再開するのだった。

ある日観測の成果が表れたのか、26光年先のヴェガから断続的に発信し続けられる電波信号をキャッチ。やがて世界中の国々が解読を進めるうちに、このメッセージにはなんと宇宙間移動装置(ポッド)の設計図が含まれていることが判明する。

これはもしや異星人の地球侵略の前触れなのか、はたまた友好的手段なのか。合衆国政府は最悪の事態を想定し、国防上シリアスに対処しなければならない。政治・科学・宗教が絡み、世界が固唾を呑む中、計画は実行されるー。

こんな事が本当に起これば、世界はどうなる、どうする?という未曾有のシミュレーションが展開されます。宗教学者の見解、狂信的テロリストの行動、NSAの対処。

ポッドの座席には誰が乗るのか、自身のプロジェクトでありながら、「データのないものは信じない」とする無神論者のエリーは万人の代表として適任とみなされず。

Photo_2 科学者であるエリーと、宗教学者パーマー(マシュー・マコノヒー)との愛の行方が、宇宙の謎解きと繋がっていく様がなんとも感動的で、しかもファンタジーでは無いクライマックスが良い。

劇中、アメリカ映画でよくあるへんてこな日本風景が出てきたのは失笑ものでしたが、日本が舞台になるなんて驚きの設定だったのでよしとしましょう。このへんてこさがなければ尚よい映画なのですが。

結果、エリーが乗り込み、ポッドで移動したあちらの世界は、父親が登場したことからもある種『あの世』的なイメージで只のエリーの幻想にも見えたが、政府の極秘調査資料で語られたとおり、事実として認識されるであろうポッド内の記録ビデオが存在し、ノイズではあるが、記録されていた時間は18時間。地球上では建造物内でポッドが落下しただけなのに、彼女が経験した時間は紛れもなく18時間となる。

ワームホール時空間移動は仮説にすぎないが、映画では紛れも無くどこかへ移動したと考えられる。あの先に一瞬見えた星をもっとじっくり観察したかったなーとも思った。

終始、国防顧問役のジェイムズ・ウッズの鋭いつっこみが見所の映画でもある。

Photo 混乱を極め、非常にシビアであるが、一見反目すると思わしき科学と宗教や物質と概念、心の問題が、未知との接触によりひとつにまとまっていくのがあまりに壮大で感動的な作品だった。

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地球・火星・木星・土星~ヴェガ、わし星雲、天の川銀河、マゼラン雲、無数の銀河群・・オープニングの映像が美しい

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コメント

※訂正あり
>無心論者→無神論者

投稿: たまさん(主) | 2009年7月31日 (金) 20時20分

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