映画『永遠のこどもたち』
レビューで『シックス・センス』や『アザーズ』がよく引き合いに出されるので気になって観た作品。宣伝でギレルモ・デル・トロ製作のダーク・ファンタジーとありますが、なかなかホラー色が強かった。
前出の映画のように欺くラストのどんでん返しを期待して観ると肩透かしを食らうが、悲劇的な物語の中に切なくも感動的なラストが印象的。
ラストの感動シーンはBGMの効果が大きいが、いなくなった子への報いと母親の愛情が交差してなんともいえない気分に。
孤児院で育った主人公ラウラ(べレン・ルエダ)は夫と幼い息子シモン(ロジェール・プリンセプ)と共に再びその地へ戻ってきた。障害児の施設として再建しようとするのだが、"空想上の友達”をつくり、ある日突然姿を消したシモン。そして施設の知られざる過去と奇怪な現象に遭遇する。
「親が子に果たす責任感」っていうものが見えてきますが、最期はあれで良かったんだろうか。生に執着するあまり、死を受け入れてしまう矛盾が生じたように感じられた。
本国スペインでは大ヒットし、ゴヤ賞史上最多の7部門を受賞、各地で絶賛されたという。
冒頭の「だるまさんがころんだ」から全ての伏線となっていきます。子供のころ、遊んだ記憶ありますね、てっきり日本だけの遊びかと思っていたのですが、「万国共通の遊びなの?」と、今更ながらに疑問に感じた。
ふりむくと、ぞろぞろっぞろぞろっと子供たちの霊が出てきます。ここはゾクゾクする場面だったな。今思い出しても寒気がする。なんかのホラー映画で観たような結構グロな描写もあります。あのお面姿も怖かったな、、 ファンタジーというよりかホラーなんだけど、恐怖演出の中にうっとり映像美に魅せられる。恐怖と感動が混在する映画です。
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永遠のこどもたち デラックス版 [DVD] 販売元:ジェネオン エンタテインメント |
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