映画『フェイクシティ ある男のルール STREET KINGS』
男気一本勝負。 キアヌ・リーブスが一匹狼の刑事に扮したクライム・アクション。写真は重要な局面を物語るワンシーンですが、練られた脚本と激しいガンアクションが目立つ硬派な作品です。この間見た『地球が静止する日』とはまるで違うキアヌ出演作。
この映画の宣伝が気になり、久しぶりに映画『ハートブルー』を拝見したのですが、銃を持ったキアヌの勇姿は様になっているなーと。
しかし本作の彼は酒に入り浸れた年相応のやさぐれ感漂うアウトサイダーを演じる。法で裁けぬ悪人はためらわず射殺するラドロー刑事。バックには上司であるワンダー(フォレスト・ウィテカー)が付いており、“後片付け”も容易とみた。
ロス市警の腐敗振りが後半の場面転換から一気に暴露されていくのですが、正義感のあるラドロー刑事はそうやすやすと組織に依存することもなく、個人としての自覚の下に行動を開始する。
違法捜査をしている事を元相棒のワシントンが内部調査部に密告していると知ったラドローは証拠を突き止めるべく彼を尾行するが、酒屋であろうことか鉢合わせになった武装強盗2人組と対戦、目の前でワシントンは死亡し、疑惑は何故かラドローに向けられることになる。
ワシントン殺害事件を担当するディスカント(クリス・エバンス)は不可解な事件の真相を追う為、ラドローに協力。
最初、細部までの人物相関が分かりにくいのでボーっとして見ていると置いてきぼりくらいそうになりましたが、後半の畳みかけはハラハラものでした。
ワシントンの嫁さんやラドローの亡くなった元妻の謎、彼を支える現恋人の看護師グレイ ス(マルタ・イガレータ)などわずかな女性陣が作品に花を持たせ、特にサンドラ・ブロック似の看護師さんは狙ったような女優さんの配置で印象的です。
内部調査部の切れ者おやじビッグスを演じるヒュー・ローリーとか、“たまによく見る俳優さん”で味があって良い。クリス・エバンスは残念な最期を迎えますが、ファンタスティック・フォーの男前さんでした。フォレスト・ウィテカーはさすがの貫禄があり、どことなく怖い。
『L.A.コンフィデンシャル』(97)、『ブラック・ダリア』(06)の原作者ジェイムズ・エルロイが脚本を担当しているのも話題の映画、疑惑に疑惑を重ねた描写もリアルに感じられ、鋭い。
ここに端正な顔立ちのカッコいいキアヌが活躍するものだから、ややその世界観からは主人公が浮いて見えているというのもあります。クリス・エバンスとのイケメン・コンビ誕生から俄然話に引き込まれるものの、一匹狼の活躍は一筋縄では収まらない。個人の信念は対立していたビッグスおやじをも唸らせるのでした。
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コメント
TBありがとうございました。
B級感は漂いながらも、なかなか楽しめる作品でした。
キアヌもこれからはこういう役にどんどん取り組んでいって欲しいです。
投稿: hyoutan2005 | 2009年4月 3日 (金) 00時12分
hyoutan2005さん、コメントありがとうございます。
結構評価イマイチな映画のようですけど、好評な方のコメントをいただいてホッとしました(笑)
FBIや警官の姿が似合うので、またこういう役のキアヌを見てみたいですね。
投稿: たまさん(主) | 2009年4月 5日 (日) 12時08分