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2009年1月30日 (金)

映画『アンダーカヴァー WE OWN THE NIGHT』 

Photo“潜入捜査”。日本では違法捜査でも、アメリカのアクション映画では度々登場する話です。今回の作品の邦題がまさしく“それ”。上映館数少ない割には結構な豪華キャストで気になる作品でした。

プロデューサーとしても注目されるホアキン・フェニックスとマーク・ウォールバーグが犯罪サスペンス『裏切り者』のジェームズ・グレイ監督と再びタッグを組んだアクション・ドラマ。

前作のシャーリズ・セロンに成り代わって登場するのはエバ・メンデスクラブで働くボビー(ホアキン)の彼女の役で豊満な色気を放っている。

ボビーの兄はNY市警のエリート(マーク)であり、父親は警視監(ロバート・デュバル)。警官一家で育ちながらも反目し、夜の世界で活躍するボビーだが、秘密裏にロシアン・マフィアと繋がる組織にいるボビーの店に兄ジョセフ率いる市警の一斉検挙が入る。

ここで何故題名が『アンダーカヴァー』なのかと不思議に思うのです。一体誰が潜入捜査官なのだろうかと。

マーク・ウォールバーグがてっきり潜入捜査するのだろうと思っていたら、いきなり彼は組織の一味から報復の銃弾を浴び、瀕死の重傷を負うことに。

華やかな世界で生きるボビーにも兄の悲劇的な知らせが届く。彼は家族との愛情と組織の一員としての自分の立場から板挟みに遭いながらも行動を移します。

潜入捜査を強いられるのは実はホアキンの方でした。

兄を撃った黒幕と普段接しているボビーは、次に狙われているのは父だと知る。市警の保護を受けるボビーとその彼女・・。ある日移動途中に黒幕から襲撃を受け、父を失うことになる。

ここのシークエンスは印象的でした。どしゃぶりの雨の中を3台の車で保護を受けるボビー・カップル(彼らは真ん中の車)なのですが、雨で視界が妨げられている中でのカー・チェイスはまるで自分が運転しているようなリアリティがあり、なんとも怖かったです。

カップルの心境、家族愛・・。地味な作風は『裏切り者』とよく似ていて、ひたすら淡々としたドラマが進行していきます。

Photo_2それでも退屈しないのは、緊迫感のある潜入捜査のシーン、カー・チェイス、取引現場での掃討、復讐・・とアクション・ドラマの醍醐味が描かれているからでしょう。

警察官として生きる心情は、 「こういうものなんだろうな~」と納得の、型破りなアクション映画とは違う淡々としたリアリティがあります。

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コメント

>日本では違法捜査

一般の警察官では行えないことが、麻薬取締官には行える。
「薬物犯罪に関するおとり捜査は麻薬取締官及び麻薬取締員のみに認められた行為」とあります。

調べていくと、犯意誘発型と機会提供型の二分説により適法か違法かの見解の違いも存在するようで、おとり捜査の是非が問われる。

投稿: たまさん(主) | 2009年1月31日 (土) 02時18分

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 相対照的な兄弟は、一発の銃弾で絆を呼び戻す! 1月22日夕方、新京極シネラリーベにて鑑賞。何と言っても、ホアキン・フェニックスの演技に涙するくらい、感動をおぼえた。 「グラディエーター」の彼の存在がいまだにインパクトがある。今も鮮明に覚えている人も多いのではないだろうか。一癖ありそうなホアキンなんだけど、今回のこの役は本当に胸を熱くするものがあった。 対照的な兄弟。だめな弟と超エリートで優等生な兄。ホアキン・フェニクッスとマーク・ウォールバーグがその兄弟を演じる。大物ハリウッド俳優二人が共演... [続きを読む]

受信: 2009年1月31日 (土) 13時28分

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    画像:「We Own the Night 」サウンドトラック(輸入盤)   「アンダーカヴァー」 (2007年・アメリカ)    WE OWN THE NIGHT 年末に鑑賞した一本。邦題の「アンダーカヴァー」という表記が妙だなと思ったら、すでに「アンダーカバー」というタイトルの作品が過去にあり、苦肉の策で「カヴァー」と表記したもよう。たしかに大筋ではアンダーカバー(潜入捜査)を描いているのだけれど、核となるのは警察一家の血の絆であり、表記をいじるより別の角度からタイトルを考えたほうがよか... [続きを読む]

受信: 2009年1月31日 (土) 14時02分

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