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2009年1月31日 (土)

映画『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

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「この映画はいったい何を伝えたいのだろう?」と気になりながら観ていました。伝説のタイタニック・カップルが11年ぶりにスクリーンに復活。そういやレオ君とは同い年だったのね。ウィンスレットはひとつ上。あ、キャシー・ベイツも一緒に出ている。

“燃え尽きるまで”なんていうサブ・タイトルだから、主役が主役だし最初は「ホットなラブ・ロマンスなんだろうね、」と思っていました。ところが予告編を見るとどうも不穏な印象で、ラストが「!!!」という宣伝もある。

1950年代のアメリカ郊外が舞台。“レボリューショナリー・ロード”と名づけられた閑静な新興住宅街に暮らす、二人の子供に恵まれた一見理想的な夫婦。そのフランク(レオナルド・ディカプリオ)エイプリル(ケイト・ウィンスレット)を通し、結婚生活の理想と現実の狭間で揺れ、あって無いものを追い求め、不満を募らせる男女の姿が壮絶なまでに生々しく描写されています。

基本的にはこれまで実際あちらこちらで話にも聞いたような夫婦ゲンカの物語なのですが、ちょっとこのカップルは尋常じゃないというか、つくりもののカップルであるとしてもとてもまともじゃないように思えます。

これ見て誘発されるようなカップルや夫婦の方はおられないだろうと信じたいところですが、やたらとリアルに生々しく描かれているので独身者には冷や汗たらり状態だ。

なんでもっと思いやりをもって接することが出来ないのだろう、と感じるのですが、ウィンスレットの演技がかなりきていて凄まじかった。これ、ドラマというよりか、サイコ・サスペンス・スリラーの部類でいいのではないでしょうか。

彼女の作品では『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』(03)が好きでしたけど、『リトル・チルドレン』(06)を通過した上でこの映画は納得の演出。

愛情をもって接することが出来ない男の側に否があるとばかり思い込んで見ていれば、どうも違う。フランクは仕事に不満があるかもしれないが家族を養える安定した収入があるサラリーマンで、ちゃんと彼女と向き合っていて幸せなんだね。

エイプリルも一見幸せなはずなんだけど、どうも彼女の場合は性格がもともとガメツイ印象で、浅墓な夢を追い求めているよう。やがて専業主婦という内的に閉ざされた環境に追い込まれ、壮絶な夫婦ゲンカのもと精神を病んでいくのですが、彼女は子供が嫌いなのか?とみられる場面も。

郊外という空虚な環境が一因としてあげられるのかもしれませんが、たとえ提案されたパリへの移住が実現してもこの夫婦は破綻していたのではないかと思います。彼女たちの相談役になると思われた家族・親戚がまったく登場しないのも不思議。

年収がちゃんと確保できていたとしても人格自体に問題があるから、どこいっても何をしても一緒じゃないかなーと思ってしまいます。

11_2エイプリルの心情を感じ取るにつけ、この映画を真っ当から評価できるのは主婦の方に限るのかもしれません。私はどちらかといえばフランクに一部、特に後半は同情して観てました。ウィンスレットはディカプリオと比べてすごい年上に見える。 映画としてはかなり見応えのある作品で老若男女問わずオススメできます。

近年稀に見るスリラー作でした。キャシー・ベイツはふたりを見つめる不動産屋のおばさん役、やはりサイコ・スリラーが似合う方だと改めて認識。

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コメント

お邪魔します~♪
オッサンですけど、ボクはエイプリルの方を応援して観て
ましたねぇ~♪浮気の事実なんか、棺桶の中まで持って
行け!って言うよね?なんであんな告白したんだろうか?
フランクの幼稚なところだよねぇ・・・

投稿: はっち | 2009年2月 7日 (土) 23時04分

はっちさん、
オッサン!?むっちゃ若いノリなんですけど。

只単にエイプリルのような女性はあまり好きではないのですね、、これはキャラの設定上フランクの浮気以前の問題なので。

女性に殴りかかるようなやつは最低ですが、エイプリル自身にも問題があるように思われます。

投稿: たまさん(主) | 2009年2月 8日 (日) 11時49分

こんばんは!
共感しがたい夫婦でしたが(特に妻)、身近な題材のせいか
ひきこまれてしまいました。
この映画見たら、独身の方は結婚したくなくなっちゃうかも。笑

>郊外という空虚な環境が一因としてあげられるのかもしれませんが、

それもありですよね・・時代が高度成長期のアメリカ、夢は手に入るものだと勘違いしたのかもしれません。
キャシー・ベイツ、こういう役柄はまってますよ。

投稿: アイマック | 2009年2月 9日 (月) 21時32分

アイマックさん、こんばんは。
独身にはね~・・(苦笑)
老若男女問わずオススメってのは前言撤回しましょうかね(^-^;

キャシー・ベイツ、最近よく映画でお目にかかりますが、やっぱり『ミザリー』のキャラが強烈に印象に残ってるもので、サイコ・スリラーだなーと(笑)

投稿: たまさん(主) | 2009年2月11日 (水) 01時50分

隣の旦那は最初っから狙ってましたねーーー。
ディカプリオは昔っから童顔で若く見えちゃうけど、
逆にウィンスレットは老け顔なので、今が旬???になってるので、
最近の出演作は、好演が続いてるようですね。

投稿: ひらりん | 2009年2月14日 (土) 01時20分

ひらりんさん、
隣の嫁さんはいい人なのにね・・
ウィンスレットは良い女優さんになりましたね。

投稿: たまさん(主) | 2009年2月16日 (月) 16時48分

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