映画『ホワイト・ライズ WICKER PARK』
先日『アフタースクール』を観て思ったんですけど、やっぱり時間軸を交差させる物語は面白いなーと。『バタフライ・エフェクト』『イルマーレ』のような傑作もありますが、この『ホワイト・ライズ』(04)もなかなかの作品。
寒い時に観るとちょうどよい、切な系のラブ・サスペンス。最初観たのは3年くらい前になりますが、スタイリッシュな映像美とラストの泣きどころがエモーショナルで印象に残っている。
監督は『ラッキーナンバー7』のポール・マクギガン。主人公マシュー役のジョシュ・ハートネットとはこの作品に続いて2度タッグを組んでいた。
今回この映画を観るのは2度目になります。白銀の世界がキレイで感動的な映画だったのですが、謎々ストーリーであった為にいまいち理解できていないところもありました。
過去と現在が交差しまくりで、登場人物も交差しまくり。おそらくあと2度3度観ないと完全に理解できないんじゃないかと思ってしまうほどに時間軸の交差が激しい。2年前?現在?昨日?今日!?とんとん拍子で場面転換がある。
結婚を目前に控え、今や広告代理店で勤めるマシューは仕事もプライベートも順調であるかに見えた。ある日カフェ(レストラン)で2年前に姿を消した恋人リサ(ダイアン・クルーガー)らしき人物を見かけ、彼女の本当の気持ちを確かめるべく後を追います。
彼女なのかどうなのか確信が無いままに追うのですが、何か感じ取るものがあったのでしょう。やがて辿り着いたアパートの一室には、同じリサと名乗る女性(ローズ・バーン)がいたのですが、何故だかその女性と一夜を共にすることになる。
悪戯に引っ掛かってしまったマシューの冒険が始まるのですが、驚愕の真相を目撃することに。
大切な仕事をそっちのけにして2年を経過した今でも彼女を探し出すのだから相当なもの、婚約者への気持ちはどうなっているんだ?と疑問に思いつつ、話は進行する。
ダイアン・クルーガーの美貌がうまく引き出された作品。マシューと初めて出合った時の彼女、もうひとりのリサと一緒にいる時の彼女、マシューと再会するときの彼女。現在・過去、どちらの彼女なのか最初見た時はちょっとややこしいがいずれも輝いて見える。
ラストはとても切ない。あれはハッピーエンドなのかどうなのか。“婚約者”の女性からしてみたらとんでもない話でもある。実はその婚約者の女性が、劇中一番まとも(美人)だったのかもしれない。うーむ、でもスタイリッシュな作品です。
エンディングがエモ系バンドのバラードが似合います。
販売元 日本ヘラルド映画(PCH)
定価(税込) ¥3,990
発売日 2005/5/18
サントラもオススメ。『ステレオフォニックス』、『ライフハウス』も収録されている。
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ホワイト・ライズ アーティスト:サントラ,ジェイミー・ワイアット,メイツ・オブ・ステイト,プラス・マイナス,ムーム,ポスタル・サーヴィス,アクアラング,モグワイ,ジョネット・ナポリターノ・アンド・ダニー・ローナー,ステレオフォニックス,ライフハウス |
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コメント
たまさん、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いしますねー。
冬のシカゴということで寒そうな映画でしたが、
時間軸の交差する映画って、おもしろいですね。
にしても婚約者の方、お気の毒でした^^;
スタイリッシュな映像、音楽もよかったですね。
投稿: アイマック | 2009年1月12日 (月) 09時57分
アイマックさん、
あけましておめでとうございます。
この作品、観ておられたのですね。
寒そうな作品は好きなので、結構身に染みます。
ちょうど地元は雪ですし。
婚約者の方にはほとんど関係の無い話でしたよね
彼女に幸あれ、にしても、キレイな映画でした。
今年もよろしくです。
投稿: たまさん(主) | 2009年1月12日 (月) 17時27分