映画『ワールド・オブ・ライズ BODY OF LIES』
見たいのは、CIAの諜報活動が如何にして行われているかということ。本部のエリート局員ホフマン(ラッセル・クロウ)と現地の工作員フェリス(レオナルド・ディカプリオ)のやりとりから見えてくるのは空前絶後の騙し合い。彼らの“思いつき”ひとつで世界が動く。
フィクションとはいえ、原作は中東問題に精通するベテラン・ジャーナリスト、デイヴィッド・イグネイシアスによるもの。
「いま、世界でこんな事が起こってますよ」と陰惨たる現場を提示してくれていますが、次にとる行動はなにか、それはラストのフェリスの決断からも示されるとおり、個人として「大切な人のもとにかえりなさい」といったところなのかもしれない。
しかし、対比して描かれる上司ホフマンは非人道的といえる決断をすんなり下す戦略家でありながら、〈表向きかもしれないが〉家族を愛する良きパパとして描かれている。いったい何人の命を犠牲にして生計を立てているのだろう。
ここが怖いところであり、見て見ぬふりをし、「あなたの周りにもこんな人で溢れてますよ」なんてこと語っているような映画にもみえる。
ショッキングなのが、世界規模の無差別爆破テロ組織の首謀者をあぶり出すべく、彼らを上回る爆破テロ組織をデッチ上げようと思いついたフェリスの一言。それに即座に乗るホフマンにも驚きだ。
遠目から見て、そんな作戦上手く行くわけないじゃんって思うのですが、爆破事件を報道させ、一般市民をテロ首謀者に仕立て上げているから恐れ入る。911陰謀説にも通じて見えるからまた恐ろしい、、デッチ上げられたものにはたまらんだろう。劇中のフェリス、モハメド・アタの事をちょろっとだけ語っていた。
良心的な主人公と思えた彼も裏工作により多大な犠牲者を送り出すことに。もはや個人のできることの範囲を超えたわけがわからなくなる話故に感情移入ができる隙がないです。
一瞬たりとも隙をみせればテロ組織の思う壺。来年(2009年)のアメリカの動きはまた別の映画でも提示されることになるのでしょう。これは面白いとか、娯楽作とか言うよりも、情報の塊の映画だと認識しています。
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コメント
こんばんは~♪
★YUKAの気ままな有閑日記★の由香と申します。
この度はコメント頂きありがとうございました。
今後とも宜しくお願いします
レオとラッセルが主演だし、予告の雰囲気からもっとエンタメ性の強い作品だと思いましたが、ちょっと違いましたね~面白さを感じるような作品ではありませんでした。
だからと言ってそれほどリアルな感じは個人的には受けなかったので、途中で退屈したりして(汗)
レオとラッセルはいい演技をしていましたが、あまり印象に残る見せ場がなかったように思えて残念でした~
投稿: 由香 | 2009年1月12日 (月) 22時54分
由香さん、こんばんは。
こちらこそご訪問ありがとうございます。
冒頭のテロップで示されるとおり、リアル志向の作品であると認識しましたが、段々観てるほうも騙されているような感覚に陥る映画でした。
オヤジ化したラッセルとレオのやりとりもちょっと地味でしたかね(゚ー゚;
~ということで、本作のみならず今後ともよろしくお願いいたします♪
投稿: たまさん(主) | 2009年1月14日 (水) 02時05分