« CROSSFIRE/DIRTY GAMES・・・86点 | トップページ | 映画『アイアンマン』 »

2008年9月29日 (月)

映画『ウォンテッド』

Photo_2アンジェリーナ・ジョリーモーガン・フリーマンが出ているだけでとんでもない映画になりそうな気がしていましたが、やっぱり凄い作品でした。バイオレントでやりすぎ感があるものの、それらの組み立てはラストに集約される。

ストレス抱えまくりのサラリーマンの青年(ジェームズ・マカヴォイ)が謎の超人暗殺組織“フラタニティ”の攻防に巻き込まれ、やがてその王位継承者であることを告げられる。訓練により能力を覚醒させた彼は運命に翻弄されながらも自身の居場所を見つめなおす。

R指定かかってるのが良く分かりました。最初は予告編で見たようにスタイリッシュな映像美をひたすら魅せるだけの壮大なアクション映画だと思っていましたが、これでもかとバイオレンス描写を丹念に見せてきます。なんでそこまでやるのか。

Photo_4スクリーンに登場するだけで威厳に満ち満ちた作風になるフリーマンの存在感が気になるところでしたが、強力な女性像を体現するアンジーのインパクトが強くてちょっと引っ込み気味だったかな。

Photo_5同い年くらいにはとても見えないアンジーさんは顔がコワイし体型ゴツイし、いつになく凄みが増していました。それがセクシーでカッコイイのは間違いないが、劇中の彼女、あまり良い印象はない。

帰り際、若い女性客が端の方で「私もアンジーのように強くなる~」とかなんとか言われてましたが、なんだかなーって感じです。

周りの関係ない人々を巻き込んでは暴走するフラタニティはけしからん組織である。痛快ドアホ・アクションがズカズカドカドカと展開する。野球のピッチャーのような動きのガンさばきから弧を描いて標的を射止める弾丸の映像が斬新。「マトリックス」や「リベリオン」を想起させるアクロバティックな演出が痛快だ。

明らかに悪いことをしているようには見えない人間を“神の意思”によりただ抹殺するだけの超人集団には感情移入できない。フリーマンの存在感はどうしたんだろうか。

Photo_6そこで主人公の青年の行動が目立ってきます。マカヴォイは「ラスト・キング・オブ・スコットランド」の青年医師役の印象が強烈でしたが、そのキャラクターがここでも反映されているようで、独特の風貌からしてパッとしない、さえない男が適役のよう。

後半でだんだん強くなってくるのですが、運命を受け入れたはいいものの、自分自身と向き合い、葛藤する場面が本作の肝であろうと察します。意外な方向へ転じるラストは必見でしょう。

深い渓谷での列車脱線におけるスペクタクル・シーンはひとつのハイライト。映像は凄いが中にいる乗客が気の毒で、自分勝手に暴走するフラタニティにはまたしても悪い印象ばかり増す。

Photo_7ラストに全てが集約される。ここのメッセージがないと、単なるドアホ・アクション映画で収 まってしまっていたかなと。強さと相反するアンジーの最後の悲壮なる選択が、観客に自分の居場所を問いかけます。

にほんブログ村 映画ブログへ

|

« CROSSFIRE/DIRTY GAMES・・・86点 | トップページ | 映画『アイアンマン』 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

どうも今晩は
どアホアクション映画も嫌いじゃないので
かなり楽しめましたです。
アンジー姐さんは怖かったですが、最後の決断と弾丸に拍手です。

投稿: くまんちゅう | 2008年10月 3日 (金) 20時49分

くまんちゅうさん、どうもです。
どアホアクションというのは周りの人間を巻き込みすぎだからです。で、FBIも出てきませんから、現実味に欠けてしまい唖然となってしまったのでした。

だからこそ、なのですが、ラストにひっくり返りそうになり、この映画の持つパワーに圧倒されました。

投稿: たまさん(主) | 2008年10月 4日 (土) 12時58分

たまさん、こんにちは!

やはりアンジーのインパクトは大きかったですよね。
主役はマカヴォイくんですが、やはり喰ってしまっていましたね。
続編を作るということですが、アンジーいなくて大丈夫かな・・・?

投稿: はらやん | 2008年10月 5日 (日) 08時36分

はらやんさん、こんにちは!

これ、続編あるんですね。マカヴォイくんが主役を受け継ぐのでしょうか。さらなる強力なキャラクターが待ち構えていたりして・・

アンジーより強力な人って、いますかね。


投稿: たまさん(主) | 2008年10月 6日 (月) 15時25分

はじめまして、mori2(もりもり)と申します。
マイブログご訪問&トラコメ、
ありがとうございました。
実はこの映画、アンジーは主演ではないのですが、
インパクトは強烈でしたね。
まあ、あれだけ周囲を巻き込む“秘密結社”もどうかと
思うのですが…(^^;。

あ、マイブログにリンク貼らせていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: mori2 | 2008年10月 7日 (火) 20時17分

mori2さん、はじめまして。

こちらこそ、ご訪問ありがとうございます。
秘密結社のわりには暴れすぎですよね。
FBIとかにマークされていないのかしら。
アンジーはまたしてもエロカッコ良かったです。

ベクマンベドフは言いにくいから、これからベクマン監督と言うようにします(笑)

リンク、ありがとうございます。
こちらもリンク貼らさせていただきます。今後もよろしくお願いいたします。

投稿: たまさん(主) | 2008年10月 8日 (水) 01時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/143088/24119714

この記事へのトラックバック一覧です: 映画『ウォンテッド』:

» 映画「ウォンテッド」 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:Wanted この映画は10代、20代に受けているそうで、お年寄りにはどうかとも思うけど、ビッグネームのヒロインに惹かれて、結局観に行ってしまった~確かに凄い~ 極普通の若者が使命を持って変身していくという物語の始まりはゲーム的でもあり、「ドラゴン・キング... [続きを読む]

受信: 2008年10月 1日 (水) 02時23分

» 『ウォンテッド』を観たぞ〜! [おきらく楽天 映画生活]
『ウォンテッド』を観ましたマーク・ミラー&J・G・ジョーンズによる人気グラフィック・ノベルを「ナイト・ウォッチ」のティムール・ベクマンベトフ監督がスタイリッシュに映像化。オスカー女優アンジェリーナ・ジョリー、『つぐない』のジェームズ・マカヴォイが規格外...... [続きを読む]

受信: 2008年10月 1日 (水) 09時11分

» 「ウォンテッド」弾丸が曲がる! [シネマ親父の“日々是妄言”]
 ロシアの新鋭、ティムール・ベクマンベドフ 監督のハリウッド進出第1弾。「ウォンテッド」(東宝東和)。相変わらずアンジー姐さんは、エロカッコイイ!(^^;  ウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)は、会社では女性上司に、いじめの如くイビリ倒され、家では同棲中の彼女が、知らぬ間に会所の同僚とベッド・イン。緊張が高ぶると、動悸が烈しくなるので、それを抑える薬を手放せない…と、まさに冴えない日々を過ごしていた。或る日、処方箋の薬を受け取る為、薬局に立ち寄ったウェスリーは、見知らぬ女性・フォックス(... [続きを読む]

受信: 2008年10月 1日 (水) 13時09分

» 「ウォンテッド(WANTED)」映画感想 [Wilderlandwandar]
ナイト・ウォッチ、デイ・ウォッチの監督ティムール・ベクマンベトフのハリウッド進出して撮った作品。「ウォンテッド(WANT [続きを読む]

受信: 2008年10月 1日 (水) 15時09分

» 「ウォンテッド」 アンジェリーナ・ジョリーの存在感 [はらやんの映画徒然草]
予告は文句なくカッコ良かった。 登場する暗殺者たちは、野球の投手がカーブを投げる [続きを読む]

受信: 2008年10月 2日 (木) 18時00分

« CROSSFIRE/DIRTY GAMES・・・86点 | トップページ | 映画『アイアンマン』 »