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2008年3月13日 (木)

映画『バタフライ・エフェクト』

Photo「もしあの時、別の行動を起こしていたら・・」人生の数々の分岐点において「もう一度やり直したい」と願う瞬間は誰しもあるに違いない。そうした人間の本質的な苦しみが主人公エヴァン(アシュトン・カッチャー)の視点から展開される物語。

タブーを描いたタイムパラドックス・スリラーであると同時に、切ないラブ・ストーリーに心が打たれる。

続編が公開され、そのDVDも出ていて最近また話題になっているようで久しぶりに1作目を観ました。05年に公開された傑作サスペンス。セル版DVDを持っていますのでこれまで6・7回は観てると思います。何度も観るたびに新しい発見があり、忘れかけていた記憶を呼び覚ます魔法のような映画です。

『きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。』キャッチが泣かせます。

“バタフライ・エフェクト”とは初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、というカオス理論の一つ。

嫌な思い出・辛い経験は忘れ、よりよい生活を営めるように人は絶えず止まることの無い一本線で引かれた時間の空間を生きています。その空間が歪み、過去へ戻れる能力が身に付いたらどうなるか、どうすればいいのか?

Photo_2ごく普通の少年エヴァンに起こる一時的な記憶喪失〈ブラックアウト〉大学生になった彼 『過去へ戻れる能力』へと繋がり、かつてないタイムスリップを体験することに。その役割を果たす媒介は記憶喪失を逃れる為にと付けていた日記だった。

良く見られるタイムスリップものは“もう一人の実体のある過去の自分と遭遇する”という可笑しげなものになるのに対し、この作品では過去の自身の実体に“現在の思考・感情といった概念だけが飛び移る”という展開で納得。超自然的な話でありながらも魂を揺さぶるほどに現実味ある悲痛なドラマがいちいち感情に訴えかける。

Photo_3離ればなれになった幼馴染みのケイリー(エイミー・スマートと果たせなかった約束『きみを迎えに来る・・・』。彼女の運命を狂わせてしまった現代のエヴァンは何度も過去を書き換えようと試みるが取り返しの付かない未知の運命を引き起こすことになる。

母親、父親、彼女の兄、友人、過去が変化する度に起こる悲劇の連鎖。もはや生まれ育った環境下における自身の運命はどうすることもできないのだろうか。

「遺伝的要因」「家庭的要因」「集団的要因」といった人格形成を各々の視点からまるごと疑似体験している感覚です。 「集団的要因」としてみれば自分の身の回りでも、ちょっとした知人や友人との出会いなどで大きく人生が変わっているのかもしれない。あー関わりたくねーなーと思ったり、会っとけば良かったかなーなんて思うことなどはざらにある。

昔の友達に固執したり依存するような事はもう無いけれど、いたく共感してしまう部分のあるこの映画は眠っていた記憶を呼び覚ます、深い題材で構成されていると思います。

散りばめられた完璧な伏線、予測不可能な展開、そして感動のラスト・・
深い余韻に包まれるエンディングがまたいい。あーマジで傑作だわ(笑)

Photo_6もう一本あったディレクターズ・カット版では「遺伝的要因」に迫る、いわばその筋を断ち切 るという衝撃の展開が待ち受けております。まだ見てない方にはオススメしておきます。私は最初のうちは劇場公開版が一番しっくり来て良かったと思いましたが、ラストの彼女は幸せなんだろうかと考えると、『別エンディング』も捨てがたいです。

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