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2008年3月29日 (土)

映画『フライボーイズ』

Photo1916年 第一次世界大戦時に自ら志願して、フランス軍の『ラファイエット戦闘機隊』に入隊したアメリカ人青年達の恋や友情を描く物語。実話を基にした戦争スカイ・アクション大作。監督は14歳で曲技飛行の免許を取得したパイロットという、職人技で作品を魅せるトニー・ビル

当時の古風な様相は世界規模の戦争が起こっているとはいえ、思っていたよりも随分とお気楽なムードに見えました。飛行機乗りといえば一種の憧れみたいなものがありますが、操縦方法をまったく知らない青年達が訓練により戦地へと赴く様をみていると飛行機に乗ったときの嬉しさ死を覚悟しなければならない残酷さが同居して複雑な心境になりました。

歩兵とはまるで違ったムード、“お気楽”というのはやはり『空』を飛んでいる爽快感があるからかな。戦闘機隊を指揮する司令官セノール(ジャン・レノ)がまたいい人っぽく、人情味のある人物で好印象でした。

複葉機が空を翔る姿はまるでペーパークラフトのようで「こんなものが空飛ぶんだ~」なんて今更ながらに思ったりも。しかも舞台は戦場ですから、戦闘時におけるアクロバット飛行なんか「凄いな~」と感心しました。後半にはしっかりとハイライトが用意されているので見応え十分。

主演に『スパイダーマン』シリーズで印象的だったジェームズ・フランコが、無鉄砲ながらも快活な活躍をするパイロット、ローリングスを演じる。実家の農場が差し押さえられたため、退去を余儀なくされるも入隊したという いわくつきの青年。

戦争という過酷な状況から一転して静かに、美しい情景で魅せるフランスPhoto_2の風景。そこには亡くなった兄夫婦の子供達と暮らしているルシエンヌ(ジェニファー・デッカー)の姿が。不時着事故で傷を負ったローリングスを看病し、やがてのアタックにより言葉が通じないながらもジェスチャーで思いを伝え合い、互いに惹かれる二人の恋模様も作品を彩ります。

素朴な印象を残す女優さんでしたけど、今後の活躍にも期待しましょう。

ローリングスらの先輩となるベテラン操縦士のキャシディ(マーティン・ヘンダーソン)の大活躍がまた凄かったです。謎の多い方だったのですが、例の“ハイライト”での空中戦が見もの。こういうレトロな飛行機モノは『宮崎アニメ』を思い出すな~。近代戦争の大量殺戮とは違い、一対一の騎士道精神なども狭間見れてちょっとホッとしました。

Photo_3ベテラン操縦士は言った。「新米パイロットたちの戦場における“寿命”は3~6週間」だと。そんな中でも共に友情を育む青年達の姿はホロリとさせられる感動があります。戦場パイロットという『死のゲーム』に志願した若者達。

彼らは何を思い、戦地に赴いたのか。生存した“彼ら”のその後も気になるところです。

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フライボーイズ プレミアム・エディション DVD フライボーイズ プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2008/03/21
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2008年3月28日 (金)

JOURNEY/FRONTIERS・・・84点

フロンティアーズ Music フロンティアーズ

アーティスト:ジャーニー
販売元:Sony Music Direct
発売日:2004/05/19
Amazon.co.jpで詳細を確認する

驚異の売り上げを記録したジャーニー・サウンドの頂点である『ESCAPE』(81)に続き発表された大飛躍作。83年作。

ジャーニーといえば『ESCAPE』を連想する方が多いかもしれませんが、私はこの『FRONTIERS』の方がどちらかといえば好きな作品です。

それもそのはず、強力なハード・ロック・ナンバー①『SEPARATE WAYS(WORLDS APART)』が収録されていて、もう、この一曲だけでノックアウトされたのでした。永遠不滅の名曲です。

スペーシーな空間美を演出したアルバムの全体像が素晴らしく、とても奥深いサウンドで構成された作品。

スティーヴ・ペリーのヴォーカル・メロディにウットリさせられるバラード②の美しさはジョナサン・ケイン(Key)ニール・ショーン(G)のコンビネーションにおける構築美でより一層際立つ。

骨太な③から雄大な④へ。そして感動のピアノ・バラード⑤。⑥も①と並びに大好きな一曲です。ハード・ロックたる魅力に溢れたアップ・ナンバーだ。

プログレッシヴ・メタルの先駆け的⑧⑨の妙技も印象に残る。

『ESCAPE』はちょっとソフトすぎて個人的にはまるで印象に残らなかったのですが、この『FRONTIERS』を経てジャーニーへの見方が変わり、過去作を聴きなおした経緯があります。

幾多のメンバー・チェンジもなんのその、各々のメンバーの才覚は計り知れません。また『ESCAPE』、聴きなおそうかな。

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2008年3月27日 (木)

KANE ROBERTS/SAINTS&SINNERS・・・91点

Kane_roberts_2

Iconmusic_2セインツ&シナーズ

   アーティスト:ケイン・ロバーツ
   販売元:ビクター
   発売日:1991/02/21

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アリス・クーパー・バンドの一員として一躍注目を集めた火を吹くマッチョ・ギタリストケイン・ロバーツによる2ndソロ・アルバム。

錚々たるソングライター陣による楽曲は捨て曲も無く愉快・痛快。デスモンド・チャイルド前面バック・アップによりパワー・ポップなメロディアスHRとなっています。

ジョン・ボン・ジョヴィ/リッチー・サンボラ/ダイアン・ウォーレンが関わる絶唱パワー・バラード③からキャッチーなナンバーのオンパレード!

ビッグ・コーラスを多用した思わず一緒に口ずさみたくなるような内容。

④「スィーリル・シスターァ・ダァーアンス♪」

⑤「アイ・ガタ・レベル・ハーァァァ♪」

中盤からも強力なナンバーが続く。

泣きのメロディがGOODなハイライトのひとつ⑦やサビで飛翔するKeyの効いた⑨、夕日を横目にひとり佇みしてしまいそうな男泣きバラード⑩。

野暮ったくも力のある歌唱力はギタリストといえども只者ではないです。無論ギターも巧い。

火を吹く姿も観てみたいけど、こういう時代を反映した正統派路線のポップなハード・ロックが似合う素敵な男でした。

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2008年3月24日 (月)

休憩~

ちょいと忙しいので映画ネタが滞ってしまいました。

とかいいつつ・・

Pap_0017_2















ゴチになります。


A君、おかわり~

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2008年3月23日 (日)

ROBIN BECK/TROUBLE OR NOTHIN’・・・90点

Robin_2
Iconmusic トラブル・オア・ナッシング

   アーティスト:ロビン・べック
   販売元:マーキュリー
   発売日:1990/02/05
 Amazon.co.jpで詳細を確認する

昨年にはアルバム『LIVIN' ON A DREAM』が発売され、再び話題だったメロディアス・ハードロッカーロビン・べックの1stアルバム。

その昔、とある中古盤店で発見して、帯タタキに「デスモンド・チャイルドに認められたその力量・・」とあったので何気に購入して聴いてみて、驚きを隠せなかった激レアの名盤です。

そのアッパー&ハイパー・サウンドはさすがに素晴らしく、デスモンド/ポール・スタンレー/ホリー・ナイトの共作である①『HIDE YOUR HEART』から全編捨て曲も無く突き進む快作。

パワフルなハスキーボイスがロック・シンガーたる魅力を放っています。

ボニー・タイラーも歌っていた③『IF YOU WERE A WOMAN』が装いも新たに生まれ変わっていた。今でもヘビロテ可能な楽曲として輝いているホットな1曲。

続く感動のバラード『HOLD BACK THE NIGHT』の衝撃。デスモンドがアリス・クーパーと共作した名曲だ。

ダイアン・ウォーレン参加の②⑤⑦にも注目。ロビン自身も⑧⑦でソングライティングに参加している。

大ヒットしたCMソング⑩で幕が下りる本作はメロハー・マニアが唸ること間違い無しの傑作!数少ない国内盤、血眼で探しましょう~てか、再発してくれ!!

HOUSE OF LORDSのジェイムズ・クリスチャンが夫にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ

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2008年3月22日 (土)

SKID ROW/SKID ROW・・・86点

スキッド・ロウ Music スキッド・ロウ

アーティスト:スキッド・ロウ
販売元:イーストウエスト・ジャパン
発売日:1997/12/15
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ジョン・ボン・ジョヴィリッチー・サンボラのバック・アップを得て鳴り物入りでデビューした バッド・ボーイ・ロックンローラー=スキッド・ロウ、89年発表の1st.アルバム。

リーダーのデイヴ“スネイク”セイボ(G)ジョンの幼馴染みであるらしいが、BON JOVIが関わっているとはいえそのサウンドは彼らよりもヘヴィで鋭く、野生的。

なんといってもセバスチャン・バックのダーティーなまでにシャウトをかますヴォーカル・ワークの素晴らしさが際立ち、ビッグ・コーラスも印象的だ。

このアルバムには名バラード2曲が収められている。壮絶な⑤、感動的に締めくくる⑩の余韻・・。何度聞いても良い曲は良い。

アップ・ナンバー②、キャッチー&ポップな感触の③。極めつけは文字通りワイルドに展開する⑦の衝撃。

ガレージ・ロックの体臭と明快・痛快なロックンロールの楽しさが詰まった、血と汗にまみれた不良性さながらのエンターテインメント。

マイケル・ワグナーのプロデュースというのも忘れてはならないところです。

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2008年3月20日 (木)

BON JOVI/NEW JERSEY・・・94点

New Jersey Music New Jersey

アーティスト:Bon Jovi
販売元:Vertigo
発売日:1999/02/09
Amazon.co.jpで詳細を確認する

大ヒットした『SLIPPERY WHEN WET』(86)に続き、世界の頂点を極めたボン・ジョヴィの最高傑作である88年発表の4thアルバム

当初は見てくれのイメージだけで随分と馬鹿にしていたバンドですが、ハード・ロックが終焉を迎えつつある時代、高校生の頃にアルバムを初めて聴いた時の衝撃は凄かったです。「こ、これがBON JOVIなのか!!」と。

彼らのアルバムを聴いたことの無い人に薦めるなら、まずコレか前作になります。

前作同様ブルース・フェアバーンをプロデューサーに迎え、デスモンド・チャイルドの共作も踏まえた楽曲はさらにロックの躍動感と情熱に満ちていて感動の嵐が巻き起こる素晴らしいものだ。

分厚いコーラス・ワークで盛り上がる①はファンキーながらも楽しさいっぱいのキャッチーな②に続く。

そして永遠不滅の我名曲③の衝撃!美しいメロディと熱い魂の鼓動が漲るアップ・ナンバー。

とにかく凄い、聴いてくれ、時代を超越した名盤とはこのこと。

男泣きしてしまいそうな埃っぽくも切ないバラード⑦はギターの導入部が印象に残る感動作だ。

全ての曲がアメリカン・ハード・ロックの美しさを彩る。BON JOVIを馬鹿にしていた自分が嘘のようだった。今でもまったく色褪せることの無い名作です。

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ニュージャージー(紙ジャケット仕様) Music ニュージャージー(紙ジャケット仕様)

アーティスト:ボン・ジョヴィ
販売元:ユニバーサル インターナショナル
発売日:2007/12/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2008年3月18日 (火)

北欧メタル~アメリカン・ハード・ロック

すっかり爽やかな空気で包まれている今日この頃。

夜はまだ冷え込みますが、随分あったかくなりました。

3月からのCDレビューは北欧系から
アメリカン・ハード・ロック、産業ロック系に変えていきます。

たまに新譜CDのネタも挿みますので
いろいろ出てくるかもしれませんがお付き合いください。

ではでは。

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2008年3月17日 (月)

EUROPE/THE FINAL COUNTDOWN・・・86点

ザ・ファイナル・カウントダウン Music ザ・ファイナル・カウントダウン

アーティスト:ヨーロッパ
販売元:Sony Music Direct
発売日:2004/09/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

誰もが耳にしたあの名曲。ハード・ロックになど見向きもしなかった当時小~中学生の私がインパクトを受けたあのイントロラジオでも良く流れていた。

世界27ヵ国で1になったというシングル①のタイトル曲だけでも大変意義のあるアルバムです。北欧HR/HMの礎となる86年発表のスーパー・ヒット・アルバム!結果、600万枚以上ものセールスを記録した。

思わず拳を上げて一緒に歌いたくなる②、感動の名バラード③・・

巧いヴォーカルに入りやすいサウンド・プロダクションは、ハード・ロックに何の思い入れも無いポップスが好きな人でもすんなり受け入れられるものであろう。

微笑ましいタイトルの⑤やクセになるサビがGOODな⑥などなど。飛び抜けたHR/HMの名曲が多いわけでもないが、とにかく①が強力すぎてそれだけでOKなのです。

ロック不毛の地といわれたスウェーデンから登場した若き精鋭達は従来ハード・ロックに見向きもしなかった女性ファン層を開拓し、アメリカでも大成功を収めた

時代は廻る・・そう信じて今日の北欧勢達の健闘を祈ろう。
もう、その時は来ている筈・・。

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2008年3月15日 (土)

映画『バタフライ・エフェクト2』

Photo_6 名作の部類に入る『バタフライ・エフェクト』の続編とあらば、そりゃ観ない訳にはいきません。かなりの酷評が飛び交っているので覚悟して観ましたが、確かに前作と比べた落差は大きいです。

いや、比較などしたらいけませんな、似て非なるものです。製作者はよくこれでGOサイン出したもんだ。

ただ、題材から興味が引かれるものなのでまったく面白くないかというとそんなわけも無く、レンタルで観るならまぁ、いいかなぁ~という感じの作品でした。

全体的につまらないのは、人物描写があまりに平坦な為。全員が『大人』という設定がドラマに起伏を生み出していないような気もします。前作が『家庭的要因』『集団的要因』であるのに対し、今回は『社会的要因』にまで高めてみたものの、収拾がつかなくなってしまった・・そんな印象を受けます。

監督・脚本はバトン・タッチしておりますね。前作のエリック・ブレス&J・マッキー・グラバーはコレで良しとしたのでしょうか。

恋人ジュリー(エリカ・デュランス)の誕生日を祝うために友人カップルとドライブ中のニック(エリック・ライブラリー)。将来を誓い合うジュリーとの楽しみも束の間、休日にもかかわらず同僚から呼び出しがかかり、やむを得ず帰路につくが大型トレーラーと衝突事故を起こしジュリーたちは死亡、だけが生き残ることに。

1年後、仲間との写真を見ていたニックは突如発作に襲われ、いつの間にか過去の自分へとタイムスリップしている事に気づく。

タイムスリップを起こす媒介が日記から写真に変わっています。

Photo_5過去へ戻るタイミングが上の写真の頃、事故直前に限定していて、戻って事故から免れたはいいものの、今度は仕事がうまくいかない現状を修復するために過去へ戻ったりするので本質から随分とずれてきます。これが『社会的要因』。で、気づくわけです、が必要なんだと。

ラストへの伏線も冒頭からしっかりあるんですけど、「もう、エエよ」と言いたくなってしまうアップが最後に映し出されるために余計作品を安っぽいものにしてしまっている。「遺伝的要因」に逆戻りですね。まだ話が続いて行きそうで怖いです。

前作のラストで取った主人公の行動が生かされてません。彼は神をも許さぬ行為、その能力を封印したのです。今回の主人公は自己犠牲で完了しても、もうひとりのニックがいるじゃないの~・・。おっと、前作と比較したらダメだった~・・

『バタフライ・エフェクト番外編』として楽しむのがいいかもです。

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バタフライ・エフェクト2 デラックス版 DVD バタフライ・エフェクト2 デラックス版

販売元:ジェネオン エンタテインメント
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2008年3月13日 (木)

映画『バタフライ・エフェクト』

Photo「もしあの時、別の行動を起こしていたら・・」人生の数々の分岐点において「もう一度やり直したい」と願う瞬間は誰しもあるに違いない。そうした人間の本質的な苦しみが主人公エヴァン(アシュトン・カッチャー)の視点から展開される物語。

タブーを描いたタイムパラドックス・スリラーであると同時に、切ないラブ・ストーリーに心が打たれる。

続編が公開され、そのDVDも出ていて最近また話題になっているようで久しぶりに1作目を観ました。05年に公開された傑作サスペンス。セル版DVDを持っていますのでこれまで6・7回は観てると思います。何度も観るたびに新しい発見があり、忘れかけていた記憶を呼び覚ます魔法のような映画です。

『きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。』キャッチが泣かせます。

“バタフライ・エフェクト”とは初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、というカオス理論の一つ。

嫌な思い出・辛い経験は忘れ、よりよい生活を営めるように人は絶えず止まることの無い一本線で引かれた時間の空間を生きています。その空間が歪み、過去へ戻れる能力が身に付いたらどうなるか、どうすればいいのか?

Photo_2ごく普通の少年エヴァンに起こる一時的な記憶喪失〈ブラックアウト〉大学生になった彼 『過去へ戻れる能力』へと繋がり、かつてないタイムスリップを体験することに。その役割を果たす媒介は記憶喪失を逃れる為にと付けていた日記だった。

良く見られるタイムスリップものは“もう一人の実体のある過去の自分と遭遇する”という可笑しげなものになるのに対し、この作品では過去の自身の実体に“現在の思考・感情といった概念だけが飛び移る”という展開で納得。超自然的な話でありながらも魂を揺さぶるほどに現実味ある悲痛なドラマがいちいち感情に訴えかける。

Photo_3離ればなれになった幼馴染みのケイリー(エイミー・スマートと果たせなかった約束『きみを迎えに来る・・・』。彼女の運命を狂わせてしまった現代のエヴァンは何度も過去を書き換えようと試みるが取り返しの付かない未知の運命を引き起こすことになる。

母親、父親、彼女の兄、友人、過去が変化する度に起こる悲劇の連鎖。もはや生まれ育った環境下における自身の運命はどうすることもできないのだろうか。

「遺伝的要因」「家庭的要因」「集団的要因」といった人格形成を各々の視点からまるごと疑似体験している感覚です。 「集団的要因」としてみれば自分の身の回りでも、ちょっとした知人や友人との出会いなどで大きく人生が変わっているのかもしれない。あー関わりたくねーなーと思ったり、会っとけば良かったかなーなんて思うことなどはざらにある。

昔の友達に固執したり依存するような事はもう無いけれど、いたく共感してしまう部分のあるこの映画は眠っていた記憶を呼び覚ます、深い題材で構成されていると思います。

散りばめられた完璧な伏線、予測不可能な展開、そして感動のラスト・・
深い余韻に包まれるエンディングがまたいい。あーマジで傑作だわ(笑)

Photo_6もう一本あったディレクターズ・カット版では「遺伝的要因」に迫る、いわばその筋を断ち切 るという衝撃の展開が待ち受けております。まだ見てない方にはオススメしておきます。私は最初のうちは劇場公開版が一番しっくり来て良かったと思いましたが、ラストの彼女は幸せなんだろうかと考えると、『別エンディング』も捨てがたいです。

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バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション DVD バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/10/21
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2008年3月 8日 (土)

映画『バンテージ・ポイント』

Photo_5アメリカ大統領暗殺といえばJFK事件などを想起させるが、もはや陰謀ネタの宝庫という域を出ないものなのかもしれない。このあいだもTVの特番で真犯人を名乗る男が出ていましたけど、どうなんだかね~という感じだった。

この映画はテロ撲滅サミットの開催に沸くスペイン・サラマンカのマヨール広場という舞台において、大統領狙撃事件が発生、さらに爆弾テロも起きるという惨状で冒頭から始まる。

いきなりでちょっと驚いたのですが、なんとその現場が逆回転で23分前に戻った。TVプロデューサーからシークレット・サービス覆面警察官旅行者など8つの視点から物語がリピートされ、実行犯グループの真相を明らかにしていくという構成です。

陰謀話では終わらず、現場にいたテログループの行動が丸分かりになるという仕組み。

こういう同じ時間軸を繰り返す話は見ていて飽きそうなものですが、BGMとともにテンポの良いスピーディーな作品となっていて見応えがありました。後半でみられたスリリングな追跡劇=カーチェイスも迫力満点、ラストへ向かい収束します。

頭の回転の速いTVプロデューサー、どっかで見たことある顔だな・・と思っていたら、シガニー・ウィーヴァーでした。『エイリアン』の頃とは明らかに印象が違います。

他、デニス・クエイドフォレスト・ウィッテカーなど馴染みの俳優陣における演技も見もの、各々の登場人物に感情移入が出来てドラマに継ぐドラマの連続技に感動・感心しました。これ、たった90分の作品だったのですね。凄く物語が、良い意味で凝縮されています。

実行犯グループのリーダー的存在だった男はプチ・ハイテク装備で「いったい何者?」状態。遠隔操作で狙撃するし、覆面警察官を誘惑する美女をも操る凄い野郎だ。弟を誘拐されて仕方がなく暗殺の手伝いをしているやたらと強い男も手中に収めている。

Photo_2大統領の替え玉の存在も分かったような気がします。いったいどうやって募集かけてるんでしょうかね。何人準備されているのでしょう。

この作品の大統領自体は比較的好感持てました。内部から暗殺されなければいいのですが・・って、これ以上は陰謀話に走りそうです。

政治的な背景は置いといてもサスペンス・アクションの快作としてとても魅力ある作品だったと思います。

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2008年3月 6日 (木)

ROYAL HUNT/CLOWN IN THE MIRROR・・・89点

Royal_hunt_2
Iconmusic_2クラウン・イン・ザ・ミラー

  アーティスト:ロイヤル・ハント
  販売元:テイチク
  発売日:1994/10/21

 Amazon.co.jpで詳細を確認する

『LAND OF BROKEN HEARTS』で衝撃のデビューを飾った北欧メタルの閃光ロイヤル・ハントの傑作2ndアルバム。

デビュー作も素晴らしいが、個人的にはこの2ndが彼らのアルバムの中で一番好きかも(微妙です)。

やや力んで歌うヘンリック・ブロックマンの歌唱とヤコブ・キエールの巧いギター・プレイがハード・ロックの躍動感を生み出し、アンドレ・アンダーセンキラキラ・ジャカジャカ・ピロピロしたキーボードが全編に渡り輝いている。

コーラスがキャッチーな①から女性コーラスの小味も効いたフックのある②、スリリングなアップ・ナンバー③。

タイトル曲④や泣きのドラマティックな⑦がまたいいのだよ。

軽快な⑧⑨に続き、ドラマの極みを見出すラスト⑩で大団円だ。後半の、キーボード・ソロから泣きのギターへバトン・タッチするところなんかたまらんぜよ!

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2008年3月 3日 (月)

映画『スターシップ・トゥルーパーズ』3作目の予告編公開

映画『スターシップ・トゥルーパーズ3』の予告編が公開されています。

『1』で脚本と製作を手掛けたニューマイヤーが、『3』の監督と脚本を手掛けているようだ。主人公ジョニー・リコ役に扮したキャスパー・ヴァン・ディーンが再び登場しています。




低予算の『2』よりか、かなりスケール・アップしているように見えます。宇宙艦隊のシーンも出てきますね。映画館で公開されるのでしょうか。

『1』があまりに圧倒されるSF戦争大作だっただけに、期待と不安が入り混じる続編。

やっぱり、見たいよね~

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2008年3月 2日 (日)

映画『ジャンパー』

Photo_2ドラえもんの「どこでもドア~」がいらなくなりましたね。世界中をビュンビュン飛び回れる瞬間移動の特殊能力を身に着けてしまった青年(ヘイデン・クリステンセン)の自由な生活。いいな~。しかし、一旦ハメを外すと必ず報いが来る。

謎の武装した組織に追跡され、壮絶なバトルへとなだれ込むブロックバスター大作。

今ある退屈な、もしくは悲惨な日常から脱け出して自由を謳歌したい。そんな願望がこの作品で炸裂しているような気がした。

いいですね、瞬時にエジプトやらローマやら行けるわけです。自分なら何処に行くでしょう。う~ん、フィンランド・・スウェーデン・・ノルウェー・・寒いとこばっかだな。カナダあたりがちょうどいいかも・・。あ、気候がね。  ・・さらに言えば他の惑星とか・・  危ないな。あ、イメージできるところしか行けないワケだから、地球外は無理か。

こんな能力を身に着けてしまったら誰にも言えませんね。孤独が待っています。けど劇中では仲間が出てきました。他にもたくさん“ジャンパー”はいるようです。

建物の一室ごと吹き飛んで、彼女青年が溺れるシーンがあったのですが、あそこで一瞬「あれっ?」と思いました。

彼女(レイチェル・ビルソン)もジャンパーだったのか?

遺伝により“自身の体そのものが瞬間移動できる物体”というより、ある時の脳内のイメージにより“ワームホールを利用”して瞬間移動が出来るのだとすれば、人類皆テレポート能力を潜在的に有している事になるのかも。話は広がりますね。

車に乗りながら飛び回るシーンとか、凄かったです。しかも場所は東京でした。道路規制の厳しい日本国内でカーチェイスは無理だろう・・と思った矢先、飛ぶ飛ぶ(笑)CGでOK!って感じです。

Photo_3ジャンパー青年を追うはNSAと名乗り、今度はCIAでさらには国税局?・・騙されたよ、サミュエル・L・ジャクソン。政府の男じゃないんですね。ホントにNSAやCIAが出てきたら、もっと違う話に発展していくよな。最後まで謎の組織の男でした。

全体的に予告編で見て期待していた通り、スピーディーで斬新な映像が素晴らしく大変面白い作品でした。あの「宇宙へ行くシーン」がずっと気になっていたのですが、本編では出てきませんでしたね。どうやらそれは続編の為に取ってあるようです。大友克洋の漫画『AKIRA』を思い出したりも。

自由もほどほどにしないと社会から逸脱しますのでくれぐれも気をつけましょう。ど・ドラえも~ん!!

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