映画『ザ・スナイパー THE CONTRACT』
これは名優モーガン・フリーマンとジョン・キューザックが出ているからと、DVDで観た作品です。ビデオスルーでレンタルのみ、セル版の発売は無いようで・・そりゃAmazonで検索しても出てこないワケだ・・。
アメリカ政府のとある組織における陰謀サスペンス+親子と暗殺者のアクション・ドラマ。
さすがはモーガン・フリーマン、人格者らしい貫禄のある人物像を好演。設定上彼は悪人なのだが、悪人らしからぬ人生の重みを捉えたセリフ・行動が目立つ。
その暗殺者はある人物をターゲットにし、傭兵を引き連れて完全なる計画を実行しようとしていた。しかし予測不可能な車の事故に巻き込まれて病院に運ばれる破目に。銃を携帯し、身分が抹消されている為こりゃ大事だと地元の警察は混乱。FBIも出てくる。
かくして彼がいなけりゃ金が貰えんとする傭兵達は計画変更で救出作戦を開始。
車の事故が起こった為に関係の無い人物まで巻き込まれて気の毒でしょうがない。暗殺自体が悪いといえるが、フリーマンはやはり悪者には見えず、突き詰めていえば政府の責任。暗殺の目的、理由が弱かった気もするのだが。
→護送中に川に転落したフリーマンに森で出くわしてしまったキャンプ中のキューザック親子。
「深みにはまるな」とフリーマンに言われるが、手錠に繫がれた彼をこのまま見捨てて逃げるわけにも行かないキューザック親子。で、さらには他のキャンプに来ていたカップルも巻き込まれてしまう。気の毒である。
追跡してくる傭兵達とのサバイバル合戦がありーの、そこにフリーマンの深い人生論と親子の仲直りドラマが入る為おバカなアクション映画に成り下がることも無く、なかなか見応えのある作品に。映画館で観るとなると物足りんだろうが、DVDだとちょうどいい感じです。
あのカップルの破綻をすでに見透かしていたフリーマン。それがラストの『ハッピーエンド』に繫がっているから人生皮肉なもんです。
いろいろあるけど、とにかくフリーマン・フリーマン。
フリーマンな映画だ(笑)
あ、それと、あのラテが好きな政府の女性、アメリカ資本主義の象徴みたいに見えたのは私だけでしょうか。あのラストの店はスタバじゃなかったよねぇ。
~因みに私の好物はキャラメルマキアートです。
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