LANA LANE/Red Planet Boulevard・・・83点
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レッド・プラネット・ブールヴァード アーティスト:ラナ・レーン |
傑作『LOVE IS AN ILLUSION』(95)でアルバム・デビューを飾ったシンフォ・プログレッシヴ・ロックの歌姫、ラナ・レーンの8thアルバム。
どちらかといえば、プログレよりもHR/HMフィールドで活躍している女性シンガーというイメージの彼女、バック・ミュージシャン達の確かなサポートに支えられながらも人生のパートナーであるエリク・ノーランダー(Key)との息もピッタリのようである。
個人的にデビュー作と『QUEEN OF THE OCEAN』(99)が最も好きなアルバムでしたが、そのゴージャスなサポート・メンバーの存在も忘れてはいけない。
今回はかつてのメンバーであるニール・シトロン(g)、マーク・マクライト(g)、トミー・アマート(dr)、トニー・フランクリン(b)のクレジットがなく、かわりにペール・ヴェルシューレン(g)とエルンスト・ヴァン・イー(dr)が参加。作詞・作曲はラナとエリクのみ。
バック・メンバーが違えども、HR/HM然としたアグレッシヴなサウンドは今回も健在で、特に①~③の流れはかなりキテマス。③は新たなアンセムになるであろうメロディックな楽曲!④のバラードもいかにもな感じで、イントロから泣かせる。⑪のバラードもいい。
リズミックに、ボトムのしっかりした⑤、軽快な⑥、ゆったり気分の⑦。
ちょっと惜しかったのは後半の流れかな。ここら辺はかつてのメンバーがいないのが原因か、印象的な場面が少なく残念だった。これぞという一曲が欲しかった気がする。
ラスト⑫はタイトル曲にしてヴォーカル・トラックなしのインスト。アルバムの流れがここで再びリピートされ、③と④のギター・ソロが明確に提示される。
全体的にオーソドックスな地味目のハード・ロックという印象の作品でしたが、デビュー作に近いようで、新しい感覚もあり、ジャケのアートワークが魅惑的で作品世界に引き込まれる。
ラナの美声と共にシンフォ・ロックの旅をしましょう。
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