映画『カンナさん大成功です! 200 Pounds Beauty』
見たい作品はいくつかあったのですが、劇場に到着した時点で完売が相次いでいた為悩んだ挙句、普段映画館で観ないようなラブコメのこれにしました。意外にもかなり面白かったです。
音楽を効果的に使っている為スケール感もあり、笑ってホロリとさせられる感動作でした。
鈴木由美子のコミックを韓国で映画化した作品です。『白鳥麗子』シリーズは全部読んでますが、『カンナさん』は多分読んでなかったな~ 整形してどーのこーのっていうストーリーはなんとなく覚えているのですが、定かではありません。よって、純粋に韓国映画という枠組みの中で、本作を楽しませてもらいました。
◎巨体のヒロイン、カンナ(キム・アジュン)は美貌の口パク音痴歌姫アミ(ソ・ユン)のゴーストシンガーとして裏方で活躍中の身。体はゴツイが、歌はメチャクチャ上手い。外見が見えないからと、テレクラのバイトなんかもしている。そんな彼女は音楽プロデューサーのサンジュン(チュ・ジンモ)に思いを寄せるが、彼の心無い一言に傷つき全身整形を決断する。
『猟奇的な彼女』『私の頭の中の消しゴム』など良作を出し続けていた韓国映画界もここ最近はあまりパッとしていなかったように思いますが、この『カンナさん』は前述の作品にも引けを取らないほどに良く出来た作品でした。
クリスマスということもあり、会場はカップルばかりで埋め尽くされるのかな~と思っていたら女性同士で見に来ている方々が多かった。やっぱり女性ならではの共感を呼ぶ展開が話題になっているのか、いや、男が見ても充分感情移入できるツボを得た内容です。
好きな人に見てもらいたい、魅せてあげたいという気持ちがありながらもそれが出来ない自分。告白したいのに自信が無い為にそれが出来ない自分。「あなたにその気持ちが分かるの~?」と、カンナさん炸裂します。
キム・アジュンて女優さん、初めて知りましたけど、歌うまいですね。劇中ブロンディのカバー曲『マリア』を熱唱されてましたけど、あれ、ホントに歌っているらしく、感心しました。この曲ブロンディの中では意外なまでにいい曲なんですね。あと、べリンダ・カーライルの名曲『ヘヴン・イズ・ア・プレイス・オン・アース』のイントロがラスト・ステージで出てきましたけど、あれも意外だったな~。これも歌って欲しかったのだが、大団円の泣かせるエピソードが最後にきたもんだから、話はそれどころじゃなくなった。音楽を取り扱う映画としては『ラブソングができるまで』を彷彿とさせましたが、この『カンナさん』もかなりのゴージャスなステージが楽しめます。
チュ・ジンモも初見ですが、正統派イケメンといった感じで、『消しゴム』のチョン・ウソンと並びに日本の女性に新たなファン層を開拓しそうな勢い。 「かっこ良かった~」なんていう感想が帰り際、周りから聞こえてきましたし。彼演じるサンジュンがカンナさんをどう思っているのか、興味深く見ていました。
外見は変わっても、本質的な中身は変わらないのかもしれません。痩せても、カンナさんはカンナさんのまま。けれども、キレイになりたい、魅せたいという気持ち、内から外へ働きかけることは大事だと思います。そして自分とどう向きあえるか。
人間、心さえ美しければ・・などというキレイ事だけで終わらせないところもこの作品の魅力だと感じました。そりゃあ、かわいくて、美人のほうが得します。何にせよ、一生懸命であることが大切だ。サンジュンの微妙な心境の変化もうまい演出でした。
ちゃんと計算された伏線が張り巡らされ、笑いも随所で込み上げてくる。カンナの友達や テレクラで引っ掛かった整形外科医、ストーカー男、飼い犬などのキャラも全てが印象的だった。まだ見てない人、ぜひ見に行って欲しいと思います。オススメです。韓国映画はまだまだ侮れないのだ。
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投稿: 日本インターネット映画大賞 | 2008年1月 1日 (火) 22時17分