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2007年11月19日 (月)

ARI KOIVUNEN/FUEL FOR THE FIRE・・・82点

フュエル・フォー・ザ・ファイアー Music フュエル・フォー・ザ・ファイアー

アーティスト:アリ・コイヴネン
販売元:SMJ(SME)(M)
発売日:2007/10/24
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母国フィンランドのナショナル・チャートで12週連続1位を記録したロック・シンガーによるデビュー・アルバム。

何故これほど人気があるのか、彼はフィンランド版アイドル発掘番組「IDOLS」で優勝し大衆の支持を獲得している。いわばアメリカで高視聴率を記録しているタレント発掘番組「American Idol」のフィンランド版。規定の審査員が勝ち負けを決めるのではなく、一般視聴者の投票により優勝が決まるという、ある意味業界のシステムにとらわれない仕組みが功をなしているようである。

しかし、彼は出場者の中でただひとりヘヴィ・メタル・ナンバーばかり歌って優勝しというから世の中分からないもの。フィンランドではロック、いや、ポップ・シーンの中でもメタルがかなりの市民権を得ており、ズタボロなアメリカとはまるで状況が違うのだ。ライナーにも書かれているが、チャート上位3~4割がヘヴィ・メタル系の作品といわれる。

◎NIGHTWISH、SONATA ARCTICA、STRATOVARIUS、CHILDREN OF BODOMなど、有名メタル・アーティスト達によりバック・アップされた本作はどの楽曲においてもキャッチーでエネルギッシュだ。歌詞カードに作曲者クレジットが無いのでどれが誰の曲か判らんのだが、全編メロディックで若さ溢れるフレッシュな感覚が味わえる。

北欧メタルを今に伝える哀愁ナンバーの数々はどんぴしゃ日本人好みともいえるだろう。

ギターにTHUNDERSTONEのニノ・ロウレンネ、ドラムに同僚のミルカ・ランタネンが参加しているので、安定感抜群の演奏が楽しめます。

オススメは②⑥⑧⑨あたりだが、いい曲ずらりと揃っています。耳の肥えたメタル・リスナーにはやや物足りないかもしれんが、メタル入門としてはちょうどいい出来具合と見る。

ボーナスの叙情的なピアノ・バラード⑭も印象に残る。ミカエル・アーランドソンを想起させるなんだか懐かしい曲。

今後、バンドを組んで「これぞ!」と呼べる曲さえあれば世界に羽ばたく日がそう遠くはないはず。かつてのEUROPEのように、ビッグになるかもしれない。楽しみにしておこう。

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