映画『クローズド・ノート』
公開初日、『パーフェクト・ストレンジャー』とどっちを観ようか随分悩んだ作品でしたが当日は断念。今回1日\1000サービスデーの休日に用事が済んだ帰り際、時間があったのでふらりと映画館に立ち寄り観てきました。
後で知りましたが、沢尻エリカの舞台挨拶における一連の騒動により映画の内容とは別のところで物議を醸し出しておりますが、感想は映画の中だけに留めておきたい。
な~んていいながら、彼女目当てで観たのですが。
TVドラマ『タイヨウのうた』など男っぽい、さばさばしたところが好印象だったのですが、ご存じ、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)で有名な行定勲監督のセンチな作風にどう溶け込むのか興味ありでした。
万年筆店でバイトをする小学校教師志望の大学生、香恵役。ナチュラル・ストレートの黒髪が似合っていて清楚な風貌がカワイイ。TVや雑誌の宣伝で度々登場する金髪派手な姿に「何故に!?」と、ちょっと引いてましたが、映画の中では私好みのいい役柄を演じていたなと思います。
あと、竹内結子が小学校教師役で出てましたけど、沢尻エリカと並び、主役級の重要な役どころで、ノートを媒介に二人の気持ちがシンクロするところが面白い。
万年筆店に客として登場するイラストレーター(絵描き)の青年(伊勢谷友介)に恋をする大学生ー という設定もいい。青年と私の心はシンクロするか!?
ラスト付近で謎が解き明かされるタイプの映画ですが、前知識が無くとも前半からオチが解ってしまうので、特別感動が押し寄せてくる事も無く淡々と物語が進みます。
竹内結子も沢尻エリカも演技は悪くなかったと思います。寧ろ良かった。困ったのは青年の心情で、あの『セカチュー』の世界観とダブってしまい、この監督の作品に出てくる男はどうしてこうも尾を引きずるのだろうかと。わかる気もしますが、映画としては鑑賞後、後味が悪い。
そうはあって欲しくないと思う方向へ見事に行ってくれましたから。彼女の絵を正面から描 けなかった青年が絵を描けるようになった。しかし結局、「利用されただけ」というのはちょっと違うような、、。青年と香恵の物語はこれからが本番では。
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コメント
コメント、tbありがとうございます。
>青年と香恵の物語はこれからが本番では。
そうあって欲しいような?でも、飛石には伊吹との純愛を通して欲しいような?私としては少し複雑です。
とても映像がキレイで、心地よい気分になれた作品でした。
投稿: かっぱ | 2007年10月23日 (火) 21時20分
かっぱ様、ご訪問ありがとうございます。
絵描きの男は独特な特徴があるもので、感情移入できるのかと思っていたのですがちょっと違いました。なんか複雑なラストになってました。
けど、分かります。あれ??
思い返せば静かで心地よい、美しい作品でしたね。
投稿: たまさん(主) | 2007年10月24日 (水) 01時23分