NIGHTWISH/DARK PASSION PLAY・・・88点
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ダーク・パッション・プレイ アーティスト:ナイトウィッシュ |
前任のヴォーカリスト、ターヤ在籍ラスト作となった5thアルバム『ONCE』でヨーロッパ・チャートを席巻したフィンランドのNIGHTWISH、衝撃のターヤ脱退から新ヴォーカリストであるアネット(元ALYSON AVENUE)を迎え入れ、ここにアルバムを完成させた。
タイトルから結構暗くなるのかと危惧しましたが、いやはや前作よりも聴きやすくなっていてかなりドラマティック!
アネットの普通にメロディアス・ハードなヴォーカル・メロディと、ヘヴィでダイナミックなギター&キーボードが絶妙にマッチしてオーケストラ・サウンドも大胆に導入、「くらえ!これでもか!!」と全編に渡り感動的なドラマが繰り広げられている。
ターヤと比べればアネットは迫力があまり無く、弱く聞こえてしまう部分があります。しかし、ツォーマス(Key)の音作りがうまくアネットに作用し、哀愁のメロディが目立ち、これはこれで良いと思った。マルコ(B)の歌声が補って迫力を演出しているようにもみえ、上々の出来です。
13分の長編①でお腹いっぱいになりそうなほどにドラマに継ぐドラマが盛り込まれていて壮絶、美味。
②や先行シングル③もキャッチーで印象的。静かなバラード⑥は以前から話題のシングル。ちょっと途中で“お休み”するのにちょうど良い。
荘厳な④に続き、リリカルでキラキラ・キーボードも復活した⑤⑦は映画を観ているようなサウンドトラック的手法の劇的作。アグレッシヴな⑧も同様。
全体的に“サントラ”は重要なキーワードです。
一転して⑨は哀愁メロハーな落ち着いた楽曲。ささやくように歌い、サビで盛り上げるアネットの歌唱もGOOD。
アイリッシュな⑩はインスト⑪へ繫がれ、ヘヴィな⑫、壮大でゆったりとした⑬へと続く。
最後のボーナス・トラックがまたいい曲です。
いかにもNIGHTWISHらしいリフ、サビでは踊るようなメロディが印象的。
ここはひとつ、ターヤの事は無しで、サウンドを楽しむのがいい。
もう、お腹いっぱいです。

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