映画『天国は待ってくれる』
映画『いま、会いにゆきます』って、邦画にしては面白い作品でした。その脚本家である岡田惠和の小説を映画化した本作ですが、これもさほど期待はせずとも面白そうだったので見てみました。
日本人らしい抑制の効いた演出が光る感動ファンタジーです。
小学生の頃に永遠の友情を誓った宏樹(井ノ原快彦・V6)&武志(清木場俊介・元EXILE)そして薫(岡本綾)の幼馴染み3人組。ある日武志が3人が集まる中で薫にプロポーズするが、婚約パーティーの日に交通事故に遭い意識不明にー。
こういうくだりの男2人&女1人の友情&恋物語だと『タッチ』を思い出しますが、『黄泉がえり』にも似ているなと思いました。
武志に突然告白されるも薫は彼のプロポーズを受け入れます。しかしそこには薫を見つめる宏樹が存在する。実は宏樹も薫のことを愛していて、薫は宏樹の事が好きだった・・。それは武志の妹役を演じる戸田恵梨香の視点からも描かれています。事故が発覚する前、婚約パーティーの日に「でも、いがいだったなぁ~」なんていうわけです。はい、そのとおり。けど、女心は簡単じゃないんですね。
社会人になっても3人いつも一緒なんて現実には考えられない。中学・高校・大学でも、もっといろんな人に出会っているだろうし、小学校のエピソードからいきなり飛んで武志のプロポーズですから、みているこちらもビックリです。
男女の友情は成立するのか?
よくあるテーマですが、友情はあると思います。しかしどちらか相手にパートナーが存在していれば難しいのではないかとも思う。人によりけりでしょうがね・・。
この映画の家族はみんないい人達ばかりで、友人同士でうまくつきあいが成立しているように見えます。こんないい人達がホントにいたらいいのになぁ~と思ったのですが、映画としては面白みに欠けるというか、なんか退屈です。もっと感情の起伏とかアクションがあれば物語の世界に入り込めそうなのにと、惜しい気持ちになりました。
岡本綾の微妙な心情の揺れ動きはうまいなと思いました。日本人の、思いやりのある女性像は観ていて伝わってくるものがあります。きっとこういう女性が好きなんでしょうね。清木場俊介は直情的な役柄がぴったりという感じ。V6もそのまんまフツーな感じが良かったと思います。この3人からみえるもの、幸せの秘訣は、家族や友人に祝福されてこそのものだということなのでしょう。
武志のよみがえり、ここにあり。
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