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2007年8月12日 (日)

映画『それでもボクはやってない』

Photo_2人はそれぞれ組織化された空間に属し、流されて生きている。目の前にある現実だけを見つめ、ごくごく普通に、平和に流されて生きることも重要で大切なことかもしれないけれど、「私の人生はこれでいいのか」と疑問を投げ掛け、ふと立ち止まった時に思いもよらぬ真実が見えてくるかもしれない。

周防正行監督の3年以上に及ぶ徹底取材により実現したこの作品、日本の裁判制度の問題点を明らかにする社会派ドラマとして胸に響く力作です。

痴漢に間違われてしまった青年、金子徹平(加瀬亮)の長く苦しい日々はいつ自分達に降り懸かかってもおかしくはない設定であり、冤罪事件の真意に迫る恐ろしい内容でした。誤認逮捕であっても検察官の取調べの結果、起訴されれば有罪率99.9%!否認し続けても誰も信じちゃあくれない。と言うよりも、“あちらさん”には自分達の有利になるように事を運んでいるようにしか見えない話になっている。

守ってくれるはずの国や警察が突然敵になり、気分は孤高のアウトロー。もしかしてこういうのが原因でテロリストが出来上がるのかとさえ思ってしまう。「やってないっつってんだろーが!このボケ!!」と叫びたい気持ちになるけれど、弁護士や家族の協力あれども形式的な寒い裁判が進行する。ドラマティックに展開するアメリカ映画と比べ、淡々とした重くリアルな作風。

裁判官とて権力ある組織に属する者。自分の生活に不利な事はしたくないのだろうか。『事無かれ主義』だ。

●裁判を身近で分かりやすいものにする。
●司法に対する国民のみなさんの信頼を向上させる。

~として2009年5月までに裁判員制度が始まるというのも話題になっており、映画とは直接関係が無いかもしれないけれどもこれもなんか、「怖くない?」と思ったり。、一般市民から選ばれた裁判員と専門知識を有する裁判官がともに審理に参加する仕組み。

選ばれたら我々一般人も出なきゃなりません。ウィキによれば 呼出されたにもかかわらず、正当な理由なく出頭しない者は、10万円以下の過料が課されることがあるーとか出てました。 「・・・はぁあああ!?」

映画ニューオーリンズ・トライアル」(03)では陪審員の操作が描かれていました。裁判員制度でも法廷外工作や恐喝、買収などの可能性もあるのでは。いやいや、たPhoto_2だただ一般人は組織のやり方に流されるだけかも。
そんな事も考え出したりする、裁判制度の在り方を問う映画には久しぶりに出会った感じです。これからもまだまだ世に問いかけ続ける作品となるでしょう。

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コメント

ちょっと興味ぁる映画やー★(´∀`)
たまさん髪切ったー?

投稿: きゅ~ | 2007年8月13日 (月) 20時44分

そうそう、暑くてモサモサむさ苦しいからね。

この映画はとても良い作品だと思います。
日本人たるもの、ぜひ観ておくれ。

投稿: たまさん(主) | 2007年8月14日 (火) 23時05分

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