映画『スケバン刑事』(87)
松浦亜弥主演の『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』を観て昔のスケバン刑事の勇姿も観たくなりました。南野陽子主演の劇場版第一弾です。コレ観るのはもしかして小学校以来か!?
◎二代目スケバン刑事 麻宮サキ(南野陽子)は〈TVシリーズ・パートⅡ『少女鉄仮面伝説』〉において壮絶な戦いを終え、今は平凡な女子高生として生活している。そんなサキに、ある孤島で日本全国から若者達を拉致、洗脳し、殺人兵器へと仕立て上げクーデターを目論む服部校長(伊武雅刀)の魔の手が忍び寄る。政府要人とも繋がりを持つ服部を前に再びスケバン少女達が立ち上がるー。
暗闇指令(長門裕之)がMr.マリックに見える!・・なんていうツッコミはさておき、いや、それを差し置いても突っ込み所満載。けど、当時は全然これでOKだったワケです。
ナンノの魅力が炸裂していて、アクションもかなり派手!TV版のチームである頭脳明晰なお嬢様、矢島雪乃(吉沢秋絵)とビー玉のお京(相楽ハル子)も登場し、現行三代目スケバン刑事(浅香唯)も出演するという豪華さ。映画だけのキャラで最初にサキに事件の真相を告げる脱出組の和夫(坂上忍)、さらには兄・喜久男(杉本哲太)を拉致されためぐみ(小林亜也子)の活躍にも要注目。
喜久男が電話BOXでめぐみに「地獄城・・・みんな殺される!」って言うシーンがあるんですけど、そこへ斧でBOXをワザワザ叩き割って彼を攫おうとする拉致部隊の存在。 「そんな手の込んだ事せんでも捕まえれるやろ!」という突っ込みその1。以降、何がおかしいかって、服部の組織図自体が笑っちゃうくらいおかしいのです。
服部校長が投げたパイナップルを洗脳された複数の卒業生達がナイフで突き刺すシーンとか凄い。パイナップルに糸が吊ってあるの見えるんですけど、その後校長が「見事だ」って言うんです。今見るともう、笑撃です。ある意味ハイライト。
女子高生5人が殲滅できる組織、スケバン刑事は強いといえば強いけど、敵は弱いといえば弱すぎ。伊武雅刀の怪演に終始笑いが込み上げてくる。ラストはアッ!と驚くお姿も見れるサービスあり。けど、少しだけです。ちょっとだけよ~。
ナンノがとにかくカッコ良く、武器のヨーヨーを使いこなすフォームがバッチシ決まっている!4倍の重量と16倍の破壊力を持つ超合金ヨーヨーは使いすぎると腕が再起不能になるリスクの高い代物。至近距離では投げるまでに時間が掛かるので使い物になりそうもないが、敵が弱いから使い物になっている。別に前のヨーヨーでも良かったんじゃないかと思ったけど、服部との戦闘の為に、エージェントの西脇(蟹江敬三)から手渡された暗闇指令発のプレゼントなのだ。超魔術です。
今観ると同じ作品がまったく別ものに観えて、いざこざなストーリー展開に引いてしまいましたが、80年代の貴重な作品だと再認識もしました。少女達の友情や闘いに身を投じる泣きの入った気丈な振る舞いに現代とは違う何かが漂っていた気がします。TV版シリーズも観そうな勢いです。
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