映画『ウルトラヴァイオレット』
年始に突入してから数日、仕事の疲れもドップリで休日は家でコタツにもぐりぼ~っとしてました。DVDでB級アクション映画を数本借りてたのですが、どれもこれもハズレばかりで返ってお疲れです。
で、辿り着いたのがこの作品。
武術と銃撃をミックスさせた戦闘術“ガン=カタ”を考案したカート・ウィマー監督の映画『リベリオン』(’02)はアドレナリン放出の傑作アクションでしたが、ミラ・ジョボビッチ主演の本作でもその手腕を発揮。主人公ヴァイオレット(ジョボビッチ)の戦闘に生かされています。
米兵器研究所から洩れたウィルスに感染した人類と彼らの滅亡を望む政府との対立構造。これはもしや社会風刺を極めた作品かと思いきや、そんな期待はさらりとかわされていく。
無機質なCG、ぼやけた映像はアニメのようでやや違和感アリ。そんな中、スタイリッシュに身を包むヴァイオレットの超人的な戦闘シーンがこれでもかと繰り出されます。銃・剣や弾薬を常に携帯できる“次元圧縮テクノロジー”とかさりげなく使い、身を投じる彼女の姿は華麗で美しい。
これはもはやジョボビッチを魅せる為だけにある、プロモーション・ヴィデオのようだ。登場人物も全て淡白で人間ドラマなんぞ二の次、ストーリーもどうでもよくなってくる。『リベリオン』で観られた感情の起伏とか、アクションのカタルシスはあまり感じられない。
これを1時間以上観るにはとても辛い。ラストでドカドカっと捻りをきかせてくれるのではないかと観ていたが、何のことはない、やはりさらりとかわされてしまった。
「確かなことは・・・
不当な権力を振りかざしてー
人々を苦しめる連中にー 希望はない」
このメッセージ性、ドラマを作中にもっと生かしてくれたらな~と、思った次第です。~年始のDVD鑑賞はちょっと厳しかったよ、しょぼびっち。
~「私も微妙に苦しかったんですけど。」 ウルトラヴァイオレット デラックス・コレクターズ・エディション 販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007/01/01
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投稿: 日本インターネット映画大賞スタッフ | 2007年1月 7日 (日) 16時36分