映画『スクール・オブ・ロック』
これだけ爆笑し、さわやかな感動さえ運んでくれる映画はそうはない。
映画『ナチョ・リブレ』も話題のジャック・ブラック主演、凄まじい怪演が堪能できる04年度の映画最高傑作だ。久々にDVDで観たがやはり面白すぎる。
バンドをクビになったデューイ(JB)はルームメイトのネッド(マイク・ホワイト:脚本)に成りすまし、お金目当てでマリンズ校長(ジョーン・キューザック)の下厳格な名門小学校に潜入。子供達にロック授業を開始、バンドを結成してコンテスト出場を目指す。
この偽教師は言う。「世界は大物が支配している」「ホワイトハウスにいる奴やオゾン層を破壊する奴、森林の破壊者・・」ロックは「反抗」だ。しかしMTVという大物につぶされた。
・・ともすれば、中身の無いロックを押し付ける、自己チューダメ男の奮闘気に観えるが、これは子供達とのふれあいにより協調性を見出し、成長する男の物語だ。無気力だった子供達も共に輝きを増していく。本当に楽しそうにしている子供達の笑顔が印象的です。
マリンズ校長がスティーヴィー・ニックスが好きというシークエンスも笑えた。
ラストのバンド・コンテストで演奏する子供達の歌・演奏に注目。デューイもやがて自分の居場所を見つけ出す。感動してホロリと泣けてきます。
映画『恋人までの距離(ディスタンス)』のリチャード・リンクレイター監督がこれほどハード ロックに精通しているとは知らなかった。AC/DC、ツェッペリン、サバス、モーターヘッド・・・。監督自身が黒板に書いたという「ロック相関図」が素晴らしい。
個人的にはドッケンやボン・ジョヴィ、モトリー・クルー、ホワイトスネイクあたりも入れて欲しかったが、あ、そうするとMTVが絡むか(苦笑)。
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スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション 販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン |
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