映画『復活の日 VIRUS』
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復活の日 DTSプレミアムBOX 販売元:角川エンタテインメント |
『日本沈没』の話題から友人に薦められてDVDで初めて拝見した小松左京原作の映画『復活の日』(’80)。深作欣二監督作です。
20年以上も前にこんなどでかいスケールの日本映画があったとは驚きです。
日本映画なのに字幕がほとんどで、主演の草刈正雄他海外俳優を含む豪華スター陣も大挙出演してます。
チリ海軍の潜水艦を実際使ったらしく、南極ロケを行った制作費22億円の破格のスケール!映像も今観てもさほど見劣りすることなく、BGMも美しい映画であります。
東ドイツの陸軍細菌研究所から新種のウィルスMM-88が盗まれ、ある事故により飛散。
イタリアでは「イタリア風邪」と呼ばれ、南極昭和基地にも全世界に猛威を振るうイタリア風邪のニュースが飛び込む。
ウィルスが蔓延する過程は凄まじく悲惨で、逃げ場はありません。
病院に懸けつく人々やたくさんの死体を火炎放射器で焼き払うシーンなどは実に恐ろしい。
世界を動かす大国アメリカまで絶滅の危機に瀕します。
ホワイトハウス内部での大統領の葛藤やいかれた将軍のキャラ設定も作品中生かされてます。自動報復装置(ARS)の作動で核ミサイルの危機まで描いていて、東西冷戦時代の緊迫したムードはここからも感じ取れました。
やがて生き残るのは南極に滞在している863人のみ、うち女性は8人だけです。
種の存続の為に1対1の男女関係はなくなるという理不尽さをしっかり描いているのもよかったです。
人類の存在・文明の意義を根源から問いだすなんとも深い作品だ。
物語を思い返せば面白かったというか何と言うか・・・とにかく重かったね。
ラストは希望の光が見えてよかったです。
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復活の日 販売元:角川エンタテインメント |
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復活の日 著者:小松 左京 |
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